切迫性尿失禁 セッパクセイニョウシッキン

初診に適した診療科目

切迫性尿失禁はどんな病気?

切迫性尿失禁は、強烈な尿意が発生し思わず尿を漏らしてしまうことを言います。原因としては膀胱の筋肉が緩くなったり、過剰に筋肉が反応したりすることによる疾患なのですが、こうした症状は年齢を重ねるごとに増加していくことになりますので病気とは少し違う側面があります。特に、高齢者の方はこうした失禁をしてしまうケースが非常に多く、一つの症状として処理されることになります。

主な症状

切迫性尿失禁の症状は、尿が少量しか溜まっていないのにトイレに行きたくなることです。膀胱に尿を少量しか貯めない習慣が身についてしまうと尿がたまる容量自体が減少してしまうのです。進行すると尿をためていることが難しくなり失禁してしまいます。排尿したいと感じてから失禁するまでの時間が徐々に短くなり、年齢が高くなると我慢ができなくなります。

主な原因

切迫性尿失禁の原因として考えられるものは、膀胱炎などの炎症のせいで膀胱が過敏になってしまうために起こることがあります。また、年齢を重ねることによって骨盤低筋肉が若い時よりも弱くなってしまうことで起こることもあります。その他には、脳神経に問題が生じることによって大脳から尿意に関して上手く伝達されていないためこの病気になることもあります。

主な検査と診断

切迫性尿失禁の検査方法は、主に泌尿器科で実施します。問診、排尿日誌、生活の質(QOL:クオリティオブライフ)アンケート調査、触診、理学的検査(ストレステストなど)、検尿、残尿測定、病態を把握するために、ウロダイナミクス検査による尿流量測定や膀胱内圧測定をして判定します。重症度の場合は、尿失禁の客観的目安として、パッドテストも行っています。

主な治療方法

尿道の筋肉と骨盤の筋肉を強化する手術を受ける事で、切迫性尿失禁を治すことが出来ます。尿道の筋肉を強化する治療法を受けると失禁だけでなく、頻尿や腹圧性尿失禁を改善する事が出来るというメリットがあります。症状が重たくない場合は30分以上のウォーキングを行なうことで、骨盤の筋肉を鍛えて切迫性の失禁の発症を治療する事が出来ます。