腹圧性尿失禁

初診に適した診療科目

腹圧性尿失禁はどんな病気?

腹圧性尿失禁は筋力の低下した中高年や出産や腹部の手術を経験した人、子宮筋腫などで膀胱を圧迫されている女性に多く、突然走り出した時や咳やくしゃみなど腹部に力を入れた時に尿漏れをするものです。対策としては尿漏れ用吸水シートを下着にあてておくと不安も軽くなります。軽度の場合は、骨盤底筋を鍛える肛門や膣を意識的に締めるような運動を指導します。重度で本人の希望が強い場合は弱まっている部分の手術を行います。

主な症状

腹圧性尿失禁は、くしゃみや大笑いなどによる生理的反射や、階段の上り下り、重い物を持ち上げた時などの動作をきっかけとなり、お腹に圧力が加わった時に尿失禁がおこります。症状の重さによって、4段階に分けられます。第1段階は、おおきなくしゃみなどがきっかけによるもので、第4段階では、毎日5回以上の尿失禁があり、身体を動かさない状態でも尿失禁するものをいいます。

主な原因

腹圧性尿失禁の原因は、三つあります。一つは、妊娠・出産、便秘、肥満、老化、閉経後のエストロゲン現状による骨盤底筋(尿道や膣、肛門の周りの筋肉のこと)のゆるみによるもので、運動時にくしゃみや咳を意図せずして尿がもれます。もう一つは、内尿道括約筋の収縮力の低下・消失による尿道括約筋不全によるものです。最後に、腹圧の低下です。

主な検査と診断

女性に多い腹圧性尿失禁は急激な腹圧により意識に反して失禁してしまうことを指します。この病状の検査方法はパッドをつけた検査を取られる場合が多く、時間を経過するごとにパッドの重さを変化させて腹圧を加えていきます。この検査により失禁のレベルを把握した後に尿流測定や残尿測定、さらに画像検査などの総合的な検査を行い、正しい処置方法を模索していきます。

主な治療方法

エクササイズやウォーキングを行なうことで、骨盤の筋肉を鍛えて腹圧性尿失禁を起こす回数を効果的に減らす事が出来ます。エクササイズやウォーキングをする治療法を行なえば、失禁を治すことが出来るだけでなく、更年期障害や生活習慣病を改善する事が出来ます。症状の進行具合が重症の時には、尿道の筋肉を強化する手術で治すことが出来ます。