消退出血 ショウタイシュッケツ

初診に適した診療科目

消退出血はどんな病気?

女性の子宮内膜は、いくつかのホルモンによって増殖していくことになります。
しかし、何らかの原因によってホルモンが消退することによって、内膜の増殖がしっかりと行われないようになってしまうと、内膜が剥がれてしまうことがあります。この内膜が剥がれる際、出血を伴うようになりますが、この出血してしまうことを消退出血と呼んでいます。

主な症状

消退出血の症状としては、眠気、胸の傷み、にきび、お腹の違和感、むくみといったものが見られます。
また、アフターピルは受精卵を着床させるための子宮内膜を、ホルモンを調節することで内膜を剥がし避妊を行うので、月経前に似た身体の調子の変化や出血といった状態の変化も見られます。その後、体力の低下などを感じることもありますが、次第に落ち着いていきます。

主な原因

消退出血とは、いわゆるピルを飲んだ場合の生理で原因はピルです。月経はピルを飲まなかった場合の普通の生理であり、生理がおこるメカニズムが違うため区別されています。
ピルを飲むと血中のホルモン濃度が高くなり、飲まなくなると下がり子宮内膜がはがれ生理がおきます。飲んでいるピルが低用量であれば28日のサイクルで起こるようになっています。

主な検査と診断

消退出血の検査方法は、まずはピルを服用しているかどうか、という問診を行うことで実施します。妊娠時における出血とこのタイプの出血とでは正確な違いというものが把握困難なので、特定するために、エコー検査を行って子宮内異常が発生していないかどうかを調べます。尿検査も同時に行い、成分、ホルモンの数値を見てみるのです。
また、個人では妊娠検査薬等を利用してみることで、どういうタイプの出血かを調べられます。

主な治療方法

消退出血は、ピルを日常的に服用している人が、服用を休止している期間に起こる正常な出血なので、特に治療の必要はありません。
月経困難症や子宮内膜症などの疾患の治療法として、広く用いられているホルモン剤なので、医師の処方により使用方法を守って服用していれば、特に問題はありません。
気になる症状がある場合は、治療の必要があるかも知れないので、医師に相談してください。