高ナトリウム血症はどんな病気?

高ナトリウム血症とは血液中のナトリウム濃度が正常値より上昇した状態をいいます。嘔吐下痢からくる脱水症状、利尿剤の服用、尿崩症、塩分の過剰摂取などが原因とされています。口の中や舌の乾燥や発熱などの症状が見られます。低度であれば水分を補給することで対処が可能です。しかし悪化すると痙攣や意識の昏睡、脳機能不全などを引き起こす可能性もあります。

高ナトリウム血症の主な症状は?

高ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が正常な値を超えて上昇した状態のことを言います。この病気によって引き起こされる症状は主に脱水です。人体には水が不可欠で、水があるからこそ臓器などが正常に働くので、水が減っていると臓器不全などを引き起こします。また、浸透圧による細胞不全なども起こるため、非常に危険な病気であるといえます。

高ナトリウム血症の主な原因は?

高ナトリウム血症の原因はいくつかあります。まず、幼児や老人が塩分が多いものを与えられ続ける場合です。2つ目に、下痢や嘔吐が続いてしますとナトリウムが不足してしまいます。高齢者における要因としては、肺炎・尿路感染症による発熱・発汗や、高血糖による利尿、高カルシウム血症、夏季の大量発汗などたくさん挙げられるので特に高齢者は注意が必要です。

高ナトリウム血症の主な検査と診断方法は?

高ナトリウム血症の主な検査方法は血液検査です。血液中のナトリウムの濃度が一定値より高いかどうかを確認して診断します。また、血液検査だけでは原因が判断できない場合、尿検査をして尿中のナトリウム濃度、尿浸透圧を診断することもあります。患者の病歴も関わることが多いため、問診も欠かすことができません。投薬や治療に当たり、体重測定、脈拍・血圧測定やアルブミン、BUNクレアチニン比を測定する場合もあります。

高ナトリウム血症の主な治療方法は?

高ナトリウム血症とは血液中のナトリウム濃度が正常値を超えた状態の病気です。下痢、嘔吐、発熱などによる脱水、水分の摂取不足、利尿薬の服用などにより起こります。治療法は十分の水を摂取することです。高度な症状がみられる場合や意識がなく自力で水を摂取することが困難な状態の場合は静注により水を摂取させます。症状の持続が24時間以内の場合、24時間以内に改善する必要があります。

高ナトリウム血症の初診に適した診療科目