低カリウム血症

低カリウム血症はどんな病気?

低カリウム血症とは、血液中のカリウムが低下している状態のことです。
血液中のカリウム数は、体内のカリウム数に比べると数パーセントですが、その数パーセントが維持されていないと、体には様々な症状が現れます。
筋力の低下や脱力感、嘔気嘔吐、便秘、口渇による多飲、多尿などで、ひどい場合は、体の麻痺症状や呼吸異常、不整脈や腸閉塞などがあげられます。

主な症状

低カリウム血症の症状は、状態の程度などにより様々あります。
軽度の場合は軽い血圧の上昇や不整脈などが起こりますが、軽度では体調に表れない場合もあります。
中程度では便秘、痙攣、筋肉痛、筋力の低下などが起こります。
重度になると、自律神経失調、麻痺、身体に強い痙攣などが起こります。重度になると身体の機能の低下により、呼吸不全になることも少なくありません。

主な原因

低カリウム血症の原因はいくつかあります。まず、インスリン・グリスリンを投与するなどのことをした場合によるカリウム分布の異常によることがあります。
次に神経性食欲不振症などによるカリウムの摂取低下によって引き起こす場合もあります。
さらには、下痢や嘔吐、尿によってカリウムが排出されることによっても引き起こす可能性はあります。

主な検査と診断

低カリウム血症の検査方法は、血液の中のカリウム濃度を計測することによって行います。
また、この病気の原因の特定のために、各種の検査も必要になります。カリウムが体内から失われる場所を見極めるため、消化管の検査や腎機能検査、さらには副腎皮質ホルモン検査も行う必要があります。
体全体での状況を調べる心電図やX線検査も行われます。

主な治療方法

低カリウム血症の治療法は、まずは原因となっている疾患の治療をすることが第一に優先します。
対症療法としてカリウムの補充も行われ、重症でなければカリウムを多く含んだ食品を取り、場合によっては、更に経口カリウム製剤の内服が加えられます。
重症の時や経口摂取が不可能な時には点滴により補充されます。しかし点滴の補充は血中カリウム値が上昇し、逆に危険な場合があるので、時間をかけ投与されます。

低カリウム血症の初診に適した診療科目

低カリウム血症に関連する病名


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