ケトアシドーシス

初診に適した診療科目

ケトアシドーシスはどんな病気?

ケトアシドーシスとは、脂肪の分解によって作られる、ケトン体というものが蓄積したことにより、体液のpHが酸性に傾いた状態のことを言います。これは、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかっている時や、強いストレスがかかっている時など、血液が体組織よりも酸性に傾いている時に、急激に発症します。この状態があまりにも続くと、細胞が損傷を受け、脱水が加わるなどすると、意識障害を起こすこともあります。

主な症状

ケトアシドーシスは、若い人に発症例が多い糖尿病の一種です。主な症状として、糖尿病の高血糖による特徴がよくみられます。おう吐や腹痛などの消化器官に異常を感じます。また、利尿作用により脱水が起こることもあります。脱水状態になると、低血糖、頻脈がみられるようになり、吐く息が果物のような香りがする場合があります。酷くなると昏睡状態などを引き起こすため、早めの処置が必要となります。

主な原因

ケトアシドーシスの原因で第一に考えられるのが、インスリンの不足です。これらの要因は、インスリン注射の自己判断での中断や減薬、または、インフルエンザなどの疾患に罹患することにあります。高齢者の場合は、加齢による代謝機能の低下している状態にあり、利尿薬やステロイドホルモン、高カロリー輸液などによって高血糖となり、相対的なインスリン不足が生じると考えられています。

主な検査と診断

ケトアシドーシスの検査方法は、血液検査や尿検査で血中ケトン体や尿中ケトン体の増加を診断します。インスリンの作用が不足しているかがわかる検査です。糖尿病の状態や進み具合、血糖コントロールができているかの診断にも有効な検査です。問診で発汗がない状態でも脱水が顕著であったり、呼気にアセトン臭が見受けられると病気が疑われます。

主な治療方法

ケトアシドーシスの治療法として、十分な輸液と電解質の補充、適切なインスリンの投与などがあります。脱水症状やアシドーシスの症状が重篤な場合には、意識障害や昏睡状態に陥ったりしますので、一刻も早く医師に連絡をして治療を受けることが必要です。症状の原因となっていたケトン体が正常値に戻った場合には、再発を予防するため、糖尿病と同様の治療を行います。