反復性耳下腺炎 ハンプクセイジカセンエン

初診に適した診療科目

反復性耳下腺炎はどんな病気?

反復性耳下腺炎は子どもに多くみられる、繰り返し起きるおたふくかぜの様な耳下腺炎です。耳下腺・顎下腺が、約数ヶ月~1年の間隔で繰り返えし腫れます。
正確な原因は未だ不明ですが、耳下腺の先天性異常、アレルギー反応、ウイルス感染、唾液停滞、内分泌の異常が多くの発症要因が推定されています。
5~6歳頃がピークで、治療は細菌感染を考えての抗生剤の投与や場合によっては冷湿布、消炎鎮痛剤の投与を行います。

主な症状

反復性耳下腺炎の初回は流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)と判別がつきません。5~10歳に多く見られ、おたふくかぜの軽い症状が繰り返し発症されるものです。
症状は耳の下が腫れますが、発熱はあまり無く、痛みもおたふくかぜと比べて軽いです。
大抵の場合は発症から翌日には腫れが小さくなっていることが多く、またおたふくかぜと違い、舌の下が腫れることもありません。

主な原因

反復性耳下腺炎の原因は現在のところはっきりとはわかっていません。
考えられるものとしては、生まれつきの耳下腺が先天性異常の場合や、耳下腺内の唾液間がつまって起こる場合、アレルギー反応で起きている場合、ウイルスに感染している場合など様々です。
他に虫歯から感染したり、かぜや疲労などで体力が落ちているときに起こることもあります。

主な検査と診断

反復性耳下腺炎の検査方法には、問診や視診、血液検査があります。耳下の腫れなど特有の症状がないか確認します。血液検査では、血沈、CRP、アミラーゼ、LDHなどの値を調べることで、他の同様の症状が現れる疾患との区別ができます。
おたふくかぜと症状が非常に似ているので、初診では診断できない場合も多く、診断には血液検査が非常に有効です。

主な治療方法

反復性耳下腺炎には積極的な治療法がありません。唾液を出すものや酸っぱいものは痛みの原因になるので避け、痛みが強い場合は痛み止めを使います。
化膿性耳下腺炎の疑いがある場合には早めに抗生物質を使用します。
繰り返さないために口の中を清潔に保つことが大切なので、虫歯があれば治療をしておきます。