脳浮腫はどんな病気?
脳浮腫とは脳組織に内出血や正常値以上の水が貯まることによって脳が晴れている状態で、顔全体が大きく腫れてきたりするので比較的発見されやすい病気です。原因には様々あり、脳炎や頭部の打撲などによる外傷性の脳内血腫、脳梗塞や脳腫瘍などの病変の周りに水が貯まったり、高血圧や血管の異変により血管が切れたり、血管壁の機能の低下によって周りに水が貯まる、また脳脊髄液の流れに障害が生じることなどが挙げられます。
脳浮腫の主な症状は?
脳浮腫は、脳に頭に強い刺激が与えられたり、脳に疾患や障害があることによって、血液中の水分がたくさん溜まってパンパンに腫れ上がりますので、脳や頭蓋骨を圧迫してしまいます。初期は頭痛、嘔吐、鬱血乳頭などがあります。顔がパンパンに腫れ上がる場合もあります。
さらに進行していくと意識障害、徐脈、呼吸困難といった症状が出て来ます。
脳浮腫の主な原因は?
脳浮腫の原因は、高血圧による脳出血が主なものです。全体の70%程度を占めます。脳内の細い小動脈に血管壊死が起き、それに伴いできる小動脈瘤が破裂することで脳出血が起きます。
また、毒物や低酸素状態により細胞の新陳代謝が邪魔されて、細胞内に水やナトリウムイオンが入ることで起きるものもあります。他には、脳の外傷や白血病などの血液疾患によるものもあります。
脳浮腫の主な検査と診断方法は?
脳浮腫は、脳細胞自体に水分が溜まり膨張しますので、これにおける検査方法としましては、まず症状を把握するために問診します。頭部単純X線検査をしたり、CT所見による低吸収域を見つけます。次にMRIによってもっと詳しい画像によって、T1強画像とT2強画像の信号を見ます。これによって判定されると、頭蓋内圧測定検査や眼底検査によって、進行度合いを判断します。
脳浮腫の主な治療方法は?
ステロイド剤を服用することにより、程度の軽い脳浮腫を治療することが出来ます。症状が進んでいる時は、グリセロールという薬品を使用した高張液療法で治療を済ませることが可能です。腫れが著しい場合には、手術で頭の骨を外して、圧力を外に逃がします。これを外減圧といいます。
開頭手術を受ける治療法なら、症状がすぐに改善させる事が出来、脳障害の再発を防ぐ事が出来ます。
脳浮腫の初診に適した診療科目
- 脳神経外科 ( 脳神経外科の病院一覧 )