眼振

初診に適した診療科目

眼振はどんな病気?

眼振とは自分の意志とは関係なく眼球が動く現象のことで、健康な人でも温水や冷水を耳に挿入した時、または電車の窓から外の景色を見ているときなどに生理的現象として起こる場合があります。
しかし、先天的な眼球異常や精神的な疾患、さらには大脳や小脳の疾患が原因で起こることもあり、たまにめまいやメニエール病の原因にもなることもあります。

主な症状

眼振という病気の症状について、簡単に説明させていただきます。眼球が往復運動するという状態のことを示しており、その動きにはいくつか種類があります。
大きく分けて二つに分けることができ、一つ目には振り子のような往復運動を一定速度で行うようになります。
二つ目には、振り子とは違って、一方には緩やかに、もう一方には速く眼球が動く運動を行うものです。

主な原因

眼振の原因は、眼や脳、神経系の病気のために起こる病的なものと、急速に動いているものを眺めたときなどに起こる生理的なものと、大きく分けて2つあります。
病的な場合は先天性のものが多く、めまいや障害が伴うことは少ないです。
後天的の場合は内耳障害や視力障害、神経系の障害などから症状が出ます。また、めまいを感じるなど障害が伴います。

主な検査と診断

眼振の検査は、眼の振動を調べるものです。検査方法は2つあり、物を注視している状態で行うものと、注視していない状態で行うものがあります。
注視していない状態で行う検査では、その状態を作り出すための特殊な眼鏡を装着し、頭を左右に振ったり、横になって温水を耳に入れたりした状態で眼の振動を検査します。
最近ではカメラを使用することで眼の動きを記録して検査するものもあります。

主な治療方法

眼振を完全に治療する方法は今のところありません。眼鏡やプリズム療法、薬物療法、手術療法などで症状の緩和を目指します。
プリズム療法は、特殊なメガネを使うことで眼振の症状を軽減する療法です。