病的近視 ビョウテキキンシ

初診に適した診療科目

病的近視はどんな病気?

病的近視とは、何らかの原因となる疾患によってもたらされる近視のことです。これに対して、特に原因となる別の疾患がないような近視のことを機能的近視と呼ぶことがあります。一般的によく見られる近視は圧倒的にこの後者の方が多いと考えられています。病的な近視は比較的珍しいタイプの近視で、視力障害の一種であると考えることができます。

主な症状

病的近視は、近視の症状が起こり、軸性近視度数での-8D(ジオプトリー)を超える強度近視のうち90%が発症します。眼球が大きく引き伸ばされているため深刻な視覚障害を引き起こします。具体的には、白内障や黄斑部出血、網膜剥離、近視性視神経症といった高度の視覚障害を発症します。また、重症になると失明の原因となる合併症を引き起こす危険性があります。

主な原因

病的近視の原因は、未だに定説として明らかにするのは難しいとされていますが、考えられる要因はいくつかあり、それらが複雑に絡み合っていると言えるでしょう。個々の個体によって引き起こされる内因的な要因と環境など外因的なものが相まって起こるとされます。目を近づけすぎて作業を行ったり偏食やストレスが引き金となり起こるという説が挙がっています。

主な検査と診断

検査方法は、まず視力検査を行います。この時裸眼の視力が、矯正しても変わらないければ病的近視を疑います。次に散瞳剤を点眼して瞳孔を開き、眼底検査を行います。網膜に出血や変性、萎縮や剥離がないか精密に検査します。さらに眼圧も測定し黄斑剥離や緑内障の有無を確認します。先天性の軸性伸長が疑われる場合はMRI検査で撮影確認します。

主な治療方法

病的近視の治療法はメガネやコンタクトレンズを使った視力矯正治療一般的ですが、メガネやコンタクトレンズでも改善が見られない場合は外科的な治療を行います。外科的な治療にはレーシック手術があり、外科的治療の代表的な方法です。レーシック治療は眼球の角膜をレーザー治療器を使って削り視力を矯正します。メガネやコンタクトレンズで効果がなかった人はレーシックで視力矯正します。