wpw症候群 ダブリュピーダブリュショウコウグン

初診に適した診療科目

wpw症候群はどんな病気?

wpw症候群というのは、発作性上室性頻拍の一種です。簡潔に言うと、脈拍に関する心臓の病気と言えます。頻拍というのは一般的な人に比べて脈拍数が極端に多い状態の事を言い、だいたい1分間に100回以上の脈拍を打つ場合の事を指します。この症状がずっと続くと貧血性の心不全を引き起こすこともありますので、自覚症状のある方は医師に相談するべきです。

主な症状

wpw症候群の症状は、不整脈として現れてきます。心電図をとってみたりするとわかるようになっていて、たとえばいきなり頻脈が起きている、ということがわかるのであれば、こうした病気を疑うことになります。また頻脈はそのまま発作的なものを起こすことがあり、同時に動悸のようなものまで起きてしまうので、それらが表面に現れたら病気を疑ってみても良い、ということになります。

主な原因

wpw症候群の原因となるのは、Kent束をはじめとする副伝導路の存在です。副伝導路とは、正常な刺激伝導路以外に存在する伝導路のことで、Kent束の他にもJames線維、Mahaim線維などがあります。臨床上最も重要になるのはKent束で、心房と心室を直接連結するこの副伝導路を経由した興奮が早期に出現することによって本症を引き起こします。

主な検査と診断

wpw症候群とは、上室性の頻脈性不整脈の一つです。心臓の拍動リズムを乱してしまう病気で、発作時の脈拍は240回以上にも達することがあります。治療方法としては、多くは放置をしていても自然に収まりますが、長引くようであれば、投薬をして迷走神経を刺激して心拍を遅くする方法で発作を抑えます。検査方法としては、心電図検査を用いた方法が一般的です。

主な治療方法

wpw症候群の治療法は、根本的に治すのなら血管カテーテルを用いた高周波アブレーションが有効であり、約9割以上で完治します。発作時には迷走神経刺激をし、効果が出ない場合はATP又はカルシウム拮抗剤を静注します。回帰頻拍は抗不整脈薬が投与され、シベンゾリンなどを第1次選択薬とする場合が多いです。また自覚症状がなければ経過観察で治療はしません。