アダムス・ストークス発作 アダムス ストークスホッサ

初診に適した診療科目

アダムス・ストークス発作はどんな病気?

アダムス・ストークス発作とは、急激に心臓から脳への血液の供給が大きく低下したり停止により、心臓が正常に機能しなくなることによる脳の酸素低下の事を指します。この病気には前兆がなく、主には急激な徐脈や心停止や頻脈などの高度な不整脈ために起こります。この状態に陥ると脳に酸素が供給できなくなる為、失神・めまい・尿失禁・全身痙攣を引き起こします。

主な症状

アダムス・ストークス発作の主な症状には、めまい発作、失神、顔面蒼白、呼吸の停止、けいれんなどがあり、最終的には意識障害に陥ります。また、チェーンストークス発作(交代性無呼吸)が起こることもあり、一回換気量が増加しつつ、次いで一回換気量が減少していく異常な呼吸が繰り返されるようになります。この場合は瀕死状態であるとされます。

主な原因

アダムス・ストークス発作の原因は、心臓の問題による脳の酸素濃度低下により起こるものです。心臓の拍動停止や重度の頻脈、さらに心室細動のような心臓に関わる重大な問題によって、脳に血液が供給されなくなります。そのため、脳は極端に酸素濃度が低い状態に置かれます。そのため、低酸素状態に陥った結果として、脳に重大な損傷を与えたり死に至る危険性があります。

主な検査と診断

アダムス・ストークス発作の検査方法は、心電図検査を行うことによって病気の判断を行います。心電図の波形を見てみると、この病状による頻脈などの各種の心臓の異常が見つかります。また、心臓の電気生理学的検査によって、頻脈の誘発試験を行うことができれば、この病気を特定するための判断材料として有効に検査結果を利用する事が可能です。

主な治療方法

アダムス・ストークス発作の治療法としては、徐脈が原因であるときは、意識消失発作の予防のためにペースメーカーの埋め込みが行われます。また、心室細動や心室頻拍(心拍数が多いこと)の再発が予想・危惧されるときには、植え込み型除細動機を植え込むことになります。これは、頻脈発生に際してそれを電気的に停止させるための治療方法です。