デング熱はどんな病気?
デング熱とは、蚊によって媒介される熱帯病の一種です。主な症状は、40度以上の高熱、筋肉や関節の痛み、発疹などです。このウイルスは4種類の型を持ち、1度感染したウイルスに感染した人が、2度目に違う型のウイルスに感染した場合、デング出血熱に発展し生命の危険をもたらす可能性もあります。現在認可されているワクチンがない為、ウイルスを持つ蚊にさされないようにすることが、一番の予防策です。
デング熱の主な症状は?
デング熱の症状は、筋肉痛・関節痛を伴う高熱と、その後の皮膚に出現する点状出血斑ですが、デングウイルスに感染しても八割の場合は体に異変は見られず、あったとしても軽症のことが多いです。ただし、重症化する感染者も5%程度存在するので注意が必要です。重症化するとデング出血熱と呼ばれ、出血傾向、低血圧性ショック、多臓器不全などを発症します。
デング熱の主な原因は?
デング熱は、デングウイルスに感染することにより発症します。感染媒体は主にネッタイシマカというヤブカであり、この蚊に刺されると一回でも高確率で感染します。他の原因としては、汚染された臓器の移植や血液製剤が考えられ、また、妊娠中や出産時に母親から幼児へ感染するケースも考えられます。時には、人から人へ感染することもあります。
デング熱の主な検査と診断方法は?
デング熱の検査方法においては、感染した患者から採取した血液や血清が材料として使用されます。この血液・血清がこの感染症の検査に重要な役割を果たすのです。血液の分離・同定による病原体の検出・PCR法による病原体遺伝子の検出を患者の血液を材料として行い、血清からは非構造蛋白抗原の検出・IgM抗体の検出を行うのです。これがこの感染症の具体的な検査です。
デング熱の主な治療方法は?
デング熱の治療法は、対症療法が一般的です。というのも治療薬を使って行うことは、現在では不可能だからです。水分補給を勧められる場合が多く、脱水予防は基本的な対照法のひとつとなります。他には点滴であったり、解熱剤などを利用して対応する場合もあります。回復力に期待する部分が大きいですし、輸血をして対処するといったケースもあります。
デング熱の初診に適した診療科目