統合失調症 トウゴウシッチョウショウ

初診に適した診療科目

統合失調症はどんな病気?

統合失調症とは、その昔、精神分裂症と呼ばれていましたが、現在、名称変更されています。この病気は、約100人に1人がかかる頻度の高い病気で、幻覚や妄想が特徴的な精神疾患です。原因は明らかではありませんが、人生の変化点において発症のきっかけとなる場合があります。治療法は、薬物療法と心理的治療法の2つを併用しますが、心の病は目に見えないものですから、周囲のサポートはとても重要です。

主な症状

統合失調症は、陽性と陰性の症状に分けられます。陽性については、「幻覚、幻聴」、「被害妄想」、「思考の混乱」、「異常な衝動的行動」が挙げられます。陰性については、「感情、意欲の減退」、「集中力の低下」、「社会的引きこもり」、「物事への無関心」などがあります。ここに認知障害というくくりも加えます。具体的に、「注意散漫」、「作業スピードの低下」、「記憶力の低下」などが挙げられます。

主な原因

統合失調症の原因については、まだはっきりとわかっていないことも多く、様々な要因が関係してあるといわれています。主に、脳の神経伝達物質のドーパミンの過剰な働きにより、幻覚や幻聴がみられることがあるといわれます。しかしながら、ドーパミンだけが症状を引き起こすわけではなく、身体的、精神的なストレスによりこの症状を引き起こす要因であるとも考えられています。

主な検査と診断

統合失調症は簡単な心理テストで判明する場合もありますが、代表的な検査方法は「患者の眼を検査すること」です。というのも眼はその人の人間性・精神状態などの内面性を如実に表していることが多く、多くの精神科医も採用している方法です。じっと何かを凝視しているときの眼を見て、じっと安定的に物を見ることができない人の殆どがこの病気だと判断されるケースが多いです。

主な治療方法

統合失調症の主な治療法は、医師の診断に従って、薬物投与による治療によって症状が管理・緩和していきます。順調に治療が進んでいけば、健常者と同じような生活を落ち着いて過すことができるようになってきます。このような病気は風邪などとは違い、治療を始めたからといってすぐに回復兆候が見られるわけではなく、数週間から数ヶ月経過して、少しずつ改善されています。