狂犬病はどんな病気?
狂犬病とはウイルス性の感染症です。犬にかぎらず、ヒトを含めたすべての哺乳類に感染します。感染した動物に噛まれると唾液を通して感染します。感染後しばらくは潜伏期があり、症状はありません。潜伏期は傷が脳に近いほど短くなります。潜伏期が終わると風邪に似た症状や噛み傷のかゆみなどの軽い症状が出始め、急性期になると強い痛みや痙攣が起こり、最後には呼吸困難になって死に至ります。
主な症状
狂犬病は、風邪に似た症状や咬まれた部分にかゆみや熱を感じます。その他にも不安感や水に対して極端に恐怖を感じるようになって飲みたくても飲むことができずに苦しむ恐水を起こしたり、風の動きなどに過剰な反応をしてそれらを避けるような反応をする恐風症を起こすこともあります。脳神経や全身がマヒすることで昏睡期に陥り呼吸障害を引き起して死亡します。
主な原因
ヒトへの狂犬病の感染は、主に傷口からウイルスが侵入することが原因で起こります。ウイルスを保有するイヌ・ネコなどの哺乳類にひっかかれたり噛まれたりすることで、傷口から直接ウイルスが侵入し感染してしまいます。また、ひっかかれたり噛まれたりせずとも、なめられる事により細かい傷口からウイルスが侵入することも有ります。稀な例ですが、気道の粘膜からの感染も確認されています。
主な検査と診断
狂犬病の確定診断を行うためには、特異的な診断を行う必要があります。この感染症は特定のウイルスによって引き起こされますので、直接的に診断を確定するためには、その該当するウイルスを直接検出する必要があります。そのウイルスが体の中に存在することが分かったときに、この疾患に感染しているということが確定されます。その検査方法にはPCR法などがあります。
主な治療方法
狂犬病とは犬が持っているウイルスを介して発病する病気のことで、水や風などに対して異常なまでの恐怖心を持つ精神衰弱状態に陥ります。治療方法としては、発病前であれば抗ウイルス薬で治療することができほぼ100パーセント治療することができますが、発病後であれば現在のところ治療法が全くないので100パーセント死に至る病気なのです。
狂犬病の初診に適した診療科目