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『昨日の某S社に依る慢性痛治療薬Web研究会考』

寺田 壮治の写真
寺田 壮治
時々暇を見つけて、精神科領域を中心に見せて頂いて居ましたが、昨日は整形外科領域を拝見させて頂きました。
このS社のCB/DLXと言う慢性痛薬は元々SNRI/DLXと言う新規系抗鬱薬だったのですが、現在は慢性痛治療薬として、万々整形外科やペイン内科領域で処方させれつつあります。
内容は素晴らしく、この薬が慢性痛に効果が有り、CBでも効果が出ない2割の方々だけOPEへ導入と言う話でまとまっておりました。
特に「オピオイドとSNRIを併用しないでください」の筋は御尤もでした。
理由迄は仰せでは無かったですが、基本同じSNRIですから、セロトニン症候群のリスクが高まるからです。
質疑で、「精神疾患系が多い現代ですがその場合の処方については??」と有った処、演者先生は「鬱や精神疾患の有無を判定できない場合又は且つ鬱や精神疾患の有る場合は、精神科又は心療内科を受診して頂いてからの処方にしましょう」とのでした。
普通の整形やペインでの外来で精神疾患等の処方歴を薬手帳等で確認可能ならばよいですが、出来ないならば、「先ず精神科に行き、そこから再度出直してください」なんて言える方居られでしょうか??
殆どいないでしょう。
「慢性痛の8割にメンタル系疾患が合併」します。
当然、メンタルも治療迄は兎も角も、責めて診断と精神科転送可能な知識を持ったレベルの医師が診ないと、非定型鬱病や双極性障害に安易にS社SNRI/DLX/CBを投薬させれば、簡単に操転し慢性痛もメンタルも悪化をたどります。
S社CBはSNRIと言うマジの抗鬱薬です。
メンタル系の御勉強せずに安易に処方させると、患者さんに余計な御苦労を与えるだけです。
経験は兎も角も、御勉強位は可能でしょう。
それも自身が無いならば、整形外科さんやペイン内科さんや一般内科さんや総合内科さんは、やはりPGBリリカ様やオピオイド系トラマドールこと阿片製剤程度で抑えて居た方が堅いでしょう。

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