鬱について

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青木 聡
(男性 / 40代)
軽い脳挫傷や暴行による顔面の神経損傷で鬱病になる事があるのですか?
2カ月前に暴行を受けて顔面の神経損傷と脳挫傷、急性硬膜下血腫で集中治療室に入しました。幸い快方に向かい、退院したのですが、たまにめまいがするのと、何をする気持ちにもなれず、寝ても寝ても、眠いです。
1日寝ている時もあります。
脳外科の先生はCTを今度取って、何もなければ仕事して良いと言いましたが、仕事も高所作業で危険ですし、こんな精神状態ですので、不安です。

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寺田 壮治
御質問有難う御座います。
怪我が原因で鬱病始め各種メンタル系疾患が併発し、全身痛を引き起こすことは、多々存在します。

インターハイ総体やインカレ総合優勝以上で、国際競技レベル未満の運動選手が怪我で選手寿命を終焉させるに当たり、鬱から不明慢性痛/メンタルペインを併発してしまう例は凄く多いです。

まして暴行を受けての受傷しかも急性硬膜外血腫の様な重症で入院を強いられれば、線維筋痛症やその類似疾患に於ける重大な精神的トリガーには成る事は考えられます。

一度、日本線維筋痛症学会所属医療機関の内で最寄りの医療機関で御相談させる事をお勧め致します。
又そこが御近所に無い又は有っても諸事情で受診出来ない環境の場合は
①漢方を行っている慢性痛を診て下さる『心療内科』
②メンタルと慢性痛を診て下さる『漢方内科』
に御相談されて見て下さい。

出来れば、和漢以外に中医学をもされている先生の方が緩和が速く切れ味の良い処方が多いです。

③精神科系で痛みは殆ど診てくれませんが『精神科(標榜上心療内科が多い)』では切れ味の鋭い御処方が多く、メンタル部分だけでも回復出来れば、慢性痛はかなり軽減していきます。
その場合は、痛みはペインクリニック内科で別に診て頂くと言う選択法も有ります。

必ず、次の一手が見つかります。

21世紀は、メンタル系の特殊な痛みでも、各種神経ブロック注射やツボ注射、中医学的漢方薬、最新式西洋薬、認知行動療法や軽度運動療法を行えば、数か月で7~8割は緩和し、少なくとも西洋薬は最低限の投薬量で、他は漢方系製剤位迄に減薬出来る時代です。

社会復帰も充分可能な時代です。

但し、治そう治そうと過剰に頑張る事は逝けない事です。
頑張らないで、諦め無いで、リラックスして治療を受けましょう。
手を抜くことや努力しないと言う意味では有りません。
心を広げて、治療を受け入れる事が早く緩和する為に一番重要です。
頑固な心は治療を一番妨げる事です。
聞きいれる耳と心を持って下さい。
そうすれば、必ず痛みや不安やメンタル系の部分は減少していきます。

リラックスリラックス。
寺田拝