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40歳になったら胆石にご用心

医療ニュース
今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、6月13日(土)日経プラス1に掲載の「40歳になったら胆石にご用心」をご紹介させて頂きます。


胆のうの中にできた結石(胆石)は、無症状のまま年をとるとともに少しずつ大きくなっていくことが多いです。近年では、体の負担の小さな手術が普及したことで、胆石が原因で起こる「胆石発作」や「胆のう炎」のリスクが高い人を早く発見することができ、積極的に治療を行うケースも増えてきています。
 

胆のう結石とは

食べたものを消化する仕組みの中で重要な働きをするのが胆のうです。肝臓で胆汁という消化液が作られ、十二指腸で分泌されますが、胆のうはその途中にある袋状の臓器です。胆汁がためられ、食事の時にタイミングよく縮んで放出されます。
胆汁の成分が途中で固まり石のようになる病気が胆石症で、肝臓のなかにできる肝内結石、総胆管結石、胆のう結石があります。
 

主な症状

・身をよじるほど痛いという胆石発作
・油物を食べた後などに、みぞおちから右の上腹部に痛みが走る

胆石が疑われる症状-
・最近、食後に胃もたれする
・みぞおちや脇腹に違和感がある
・おなかを下すなど、便通の不調が増えた
 

こんな人は胆石に注意

□ 40代以降に多くみられる
□ 3:2の割合で女性の方が男性より発症が多い
□ 肥満や脂質異常のある人に多い
□ 子供を多く出産した女性に多い

更年期を境に女性ホルモンが低下して、脂肪分解力などが変化するからではないかと考えられています。


・運動を習慣化し、肥満を解消
・食事は規則正しく脂質取りすぎに注意し、高脂肪、高カロリーの食事を解消
・40代にばったらエコー検査(腹部エコーで肝臓や胆のうを調べる)
 

治療法

治療は手術が中心となります。体の負担の少ない胆のうの腹腔鏡手術が進歩し、胆のう炎などのリスクが高い人は、胆のうを切除する治療を選択しやすくなりました。
切除した方が良い人は、胆石発作を繰り返す人、胃もたれなどの不調で生活の質が低下している人です。胆のう機能が低下していると、細菌感染が起きやすく命にかかわる病気の原因になるからです。



身近な病気である胆石症の早期発見は、中高年以降の健康リスク管理の重要なポイントになります。
腹部エコー(超音波)検査は、肝臓、胆のう、膵臓など検査できるので、40代になったら脂肪肝の有無を含め一度受診をおすすめします。