感染性胃腸炎(小児)カンセンセイイチョウエン ショウニ

感染性胃腸炎(小児)はどんな病気?
感染性胃腸炎は冬場に流行する代表的な感染症です。


感染性胃腸炎(小児)の症状
ロタウイルスなどのウイルス性下痢では病初期に嘔吐を起こします。熱は1~2日ほどで、腹痛もあまりひどくないことがほとんどです。下痢は水様で、出血は少ないのが特徴です。また、嘔吐や下痢のために脱水症状が起きやすいのも特徴です。一方、細菌性下痢のうち細菌毒素を出すタイプでは突然の激烈な下痢と腹痛を伴います。血便もしばしばみられます。嘔吐、腹痛、下痢のために水分摂取ができず、体液を失うため、脱水が起きます。

感染性胃腸炎(小児)の原因
感染性胃腸炎の原因は、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスや病原性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクターなど菌の感染です。その他の原因として寄生虫や原虫による感染がありますが、日本ではあまり見られません。感染経路は、感染者と一緒に遊んでいるときに直接感染する場合があります。
しかし、それだけではありません。その他の感染経路として、食品媒介感染や接触感染、塵埃感染、飛沫感染がありますが、最も多い感染経路は接触感染です。
接触感染は、感染した人がさわったドアノブや手すりなどに付着したウイルスを触ることで感染します。
飛沫感染や食品媒介観戦は小児の場合少ないですが、家族に感染者がいる場合には注意が必要です。
感染者の嘔吐物や糞便を処理した際についたあと、洗い方が十分ではない手指で料理をした場合に食品媒介感染が起きる可能性があります。
また、嘔吐物や糞便の掃除で取り残された物質が乾燥し、最近を含む塵芥が空気中をさまよい口から入ってしまう塵芥感染が起きます。

感染性胃腸炎(小児)の検査と診断
感染性胃腸炎の原因はさまざまで、ウイルス性と考えられた場合はウイルスを特定する必要は特にありません。基本的にどのウイルスに感染していても治療方法は同じですから、検査の必要を医師が不要と思えば、検査をしない場合があります。
また、ウイルスの種類や患者の年齢や胃腸炎の状態によって検査に保険が適用されない場合があります。
ノロウイルスならば、3歳未満は健康保険が適用され、小さい場合は危険が伴うこともあり必ず検査をします。
ロタウイルスとアデノウイルスの検査は保険適用ですぐに調べられます。
入院する場合には、院内感染を避ける必要があるため検査をし、同じウイルス感染者を同室にします。
しかし一般的なケースでは、症状からどのウイルスに感染しているのかを判断することがほとんどです。ノロウイルスの感染は、激しい嘔吐が続きますが2日程度で治ります。
ロタウイルスは、熱が出た後嘔吐は1〜3日でおさりますが、下痢が続きます。アデノウイルスは、熱はほとんど出ず、出ても38度を超えることはほとんどありません。
嘔吐も少ないのですが、その代わり、下痢が続きます。

感染性胃腸炎(小児)の治療方法
感染が細菌かウイルスかで治療は異なります。最近の場合は、抗菌薬で治療できますが、ウイルスの場合は抗菌薬は効果がなく、その他にも特効薬になる薬はありません。
嘔吐や下痢により水分の消失が多く脱水状態が心配される場合は、点滴で水分補給を行います。
無理に食事をするとさらに嘔吐がひどくなるため、経口補水療法から始めます。経口補水療法は、電解質と糖が主成分の経口補水液を少しずつ飲むことで、脱水症状や低血糖を防止する療法です。経口補水液は、薬品メーカーが販売している既成のものを利用できますが、自宅でも作ることが可能です。
自宅で作る場合は、水1Lに砂糖大さじ4杯と塩ひとつまみを入れて作ります。5分おき、または10分おきに少しずつ口に含ませます。
熱がある場合は、解熱剤を飲ませます。治療よりもまず感染性胃腸炎にならないように予防することが第一です。小さなお子さんはおもちゃなどなんでも口に持っていきますから、ミルトンなどを利用し除菌するようにします。
家族に感染者が出た場合は、嘔吐や糞便の処理を徹底しましょう。

感染性胃腸炎(小児)の参考情報

感染性胃腸炎(小児)の初診に適した診療科目

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