寄生虫性肺嚢胞

初診に適した診療科目

寄生虫性肺嚢胞はどんな病気?

寄生虫性肺嚢胞とは、寄生虫が原因の肺嚢胞のことです。そもそも肺嚢胞とは肺に嚢胞と呼ばれる袋状の空間が生じてしまう疾病です。先天性と後天性のものがあり、寄生虫性肺嚢胞は後天性の肺嚢胞です。嚢胞が小さい内は無症状ですが、大きくなると肺が圧迫されて呼吸が苦しくなります。また、嚢胞が感染すると、肺炎や呼吸困難などが起こり、嚢胞が破れると、胸痛、呼吸困難などの症状がでます。

主な症状

寄生虫性肺嚢胞は、どの年齢層の男女にも発症してしまう病気で発症前の症状は、体に影響するといった事は無く気付かない事が殆どです。しかし、一度発症してしまうと嚢胞が肥大してしまい呼吸困難になったり、胸痛といった症状が現れます。また、肥大して嚢胞が破裂してしまう場合もあり死に至る場合もあります。その為、早期発見が大事になってきます。

主な原因

寄生虫性肺嚢胞の原因は病原性の寄生虫などが肺またわ肺嚢などに付着・感染することによって炎症などが引き起こされることによっておこります。寄生虫による感染は特に自己免疫力が落ちている時期や病原性をもつ寄生虫と多く接触する環境にいる場合などに起こります。多くの場合、感染時に症状が出ることはなくその後発熱などを伴って症状が出て発覚します。

主な検査と診断

寄生虫性肺嚢胞の検査方法は胸部レントゲン撮影、胸部CT検査、もしくは局部麻酔を行った後の胸腔鏡検査が一般的です。数センチ以上になった寄生虫性肺嚢胞は、レントゲン検査により確認可能ですが、CT検査は1センチ程度の大きさの肺嚢胞を見つけることが出来ます。ミリ単位の小さなものはCT検査でも見つけられないため、胸腔鏡で観察検査を行います。

主な治療方法

基本的な寄生虫性肺嚢胞の治療法としては、外科的な手術が必要になります。この疾患の手術では、嚢胞の部分を外科的な手術で完全に除去することができれば効果的な治療となりますが、この疾患では両側の肺に嚢胞が発症しているケースなどが多く、片側の肺に嚢胞があるケースでも広範囲に点在しているケースもある為に、手術では肺の部分的な除去のあとの肺の機能も考慮して手術を行う事が必要になります。