機械性じんま疹 キカイセイジンマシン

初診に適した診療科目

機械性じんま疹はどんな病気?

機械性じんま疹は外部からの機械的な刺激が原因で発症する病気です。時計やベルトの金属部分が肌に触れた時に出る蕁麻疹が多いです。
触れた部分が赤くなり、ひどい時には腫れ上がりますが、機械性じんま疹は痒みを伴うことがあまりない珍しい蕁麻疹です。
症状がみられる部分を触ったりすると余計に症状が悪化する特色があり、基本的に塗り薬が効果的です。

主な症状

機械性じんま疹の症状は、外部から物理的に刺激を受けた部分に赤みをもったふくらみができます。
ふくらみの他にも、赤いみみずばれが現れることもあります。また機械性じんま疹では、通常のじんましんと異なりかゆみの症状が少ないという特徴もあります。
時計のベルトが摂食していた腕や下着のゴムがあたっていたお腹、アクセサリーの接触していた部分などによく見られます。

主な原因

機械性じんま疹は外からの刺激が原因で起こります。皮膚の微細な血管の周辺には、免疫反応などの重要な役割をもつ肥満細胞が存在します。刺激を受けた肥満細胞からヒスタミンという物質が放出され、毛細血管に作用することで物質が通りやすくなります。
血球以外の液体成分である血漿が血管の壁から組織に染み出し、赤い膨らみを帯びると考えられています。

主な検査と診断

基本的な機械性じんま疹の検査方法はアレルギー性じんましんを調べるために、抗体検査で血液を調べます。
この検査は血液を採取して、血清中の特定の物質を測り、じんましんの起こりやすさを検査します。
加えて、じんましん固有の白血球の増加を血液検査で調べます。
又、尿検査をする場合もあり、尿たんぱくの増加など調べ、蕁麻疹を確認します。

主な治療方法

機械性じんま疹の治療法として、腕時計などの機械の製品を外すことが第一です。
つまり、皮膚への強い刺激をやめればよいので、できるだけ刺激のある製品を身につけないことです。
薬物による治療法として、抗ヒスタミンの内服や注射を行うことが多く、炎症を起こしている箇所へ軟膏を塗る治療法もあります。
重要なのは、じんましんの発症をコントロールする意識を持つ事です。