角膜上皮下混濁 カクマクジョウヒカコンダク

初診に適した診療科目

角膜上皮下混濁はどんな病気?

角膜上皮下混濁とは、レーシック手術の技法であるレーザーPRK手術の合併症の一つで、エキシマレーザーの照射により生じる一過性の角膜組織の濁りのことです。レーザー照射により削った角膜が反応することで起きます。肉眼では認められず、顕微鏡で確認できる濁りで、手術後2週間目~2カ月位で強まり、その後は自然に減少し1年ほどで消滅します。現在は、手術技法が改善され発生頻度は低下しています。

主な症状

角膜上皮下混濁の症状としては、目のかすみ、視力の低下、痛みやまぶしさを感じる、充血、異物感、目やに、流涙などが挙げられます。また、それらの異物感や違和感から、患者本人が意識・無意識的に眼の周囲や眼瞼上を手指などで刺激してしまい、二次的に細菌性結膜炎等を併発させてしまったり、混濁を悪化させてしまうなどする例が見られます。

主な原因

角膜上皮下混濁は角膜部分に異物や細菌などが侵入して角膜びらんや角膜潰瘍などになり炎症が進行して引き起こされるのが原因であると考えられています。最近ではレーシック手術後の合併症として発症するケースも多くこの場合はレーシック手術が原因であると考えられています。不衛生な状態で目をこするなどが原因で炎症を引き起こすケースもあります。

主な検査と診断

角膜上皮下混濁の主な検査方法は、眼科医の視診になります。患者が目のかすみの症状や、過度な眼の充血の症状で悩まされている場合は、眼科医師がペンライトなどを用いて角膜の混濁を確認し、結膜の充血具合を確認します。又、専門的な眼科での検査においては、顕微鏡にて角膜や結膜を分析して、この角膜上皮下混濁の検査を行う事が一般的です。

主な治療方法

角膜上皮下混濁の基本となる治療法は、角膜にレーザーを照射するものです。このレーザー光線を照射する治療法は、角膜の混濁した部分を効率良く切除する事ができるために、有効な手段となっています。角膜はその強度を保つために、精度の高いレーザー光線を用いて濁りを切除することが必要で、この治療により視力の向上が改善する事が期待できます。