一色型色覚 イッショクガタシキカク

初診に適した診療科目

一色型色覚はどんな病気?

先天的な色覚異常のひとつである一色型色覚は、色覚を全く感じないか、かなり弱くしか感じられない上に、ほとんどの場合視力が0.1以下です。また明るいと見えないし、ひどくまぶしがるのでサングラスが必要です。色覚がないことよりも視力の悪いことのほうが問題となります。さらに眼振も伴うことがほとんどです。二色型色覚よりも症例は少ないです。

主な症状

一色型色覚の症状は錐体の機能がないため、色を判別することがまったくできません。視力も0.1程度と非常に低く、眼振を伴うこともあります。一色型色覚では、色の識別ができないことよりも視力障害が強く出ることのほうが問題となります。遮光眼鏡を用いる患者さんが多いです。一色型色覚の症状を持っていると、一般的な社会生活に支障をきたすことが多くなります。

主な原因

錐体には赤・青・緑を識別する組織があり、それが光刺激の波長の変化を識別し、大脳の視覚連合野に信号を送ることで色を識別しています。一色型色覚の原因は、遺伝子の錐体機能不全によって引き起こされる場合と、疾患などの二次的要因によって引き起こされる場合とがあります。二次的要因での後天異常の場合は、目の組織のみではなく、大脳での色の判別ができない場合も考えられます。

主な検査と診断

一色型色覚の検査方法はいくつかの種類が存在しますが、最も簡単で普及が進んでいるのが、仮性同色表を用いた検査方法です。仮性同色表を用いた検査は、色覚異常であるかどうかの判断は容易ですが、その度合いを測ることは難しいので、この検査で異常が見つかった場合は、色相配列試験を行い、その後に色合わせ試験を実施します。これらの検査により、一色型色覚の進行度を診断することが出来ます。

主な治療方法

後天性の一色型色覚は先天性のもの違いきちんとした治療法があり、その症状に至った原因を探ることがまず大切です。とりあえずは眼科へ行き、視力検査、視野検査、眼底検査などの検査を受ける。心的要因によって引き起こされる場合でも同じように検査を受けるようにします。以前と物の見え方が違っているような気がすると思った方は一度眼科へ調べに行ってみた方がいいかもしれません。