見張り疣 ミハリイボ

初診に適した診療科目

見張り疣はどんな病気?

見張り疣とは、離乳食開始後の7か月から3歳くらいまでに女児に多くみられる肛門のできものです。
慢性便秘に伴う硬便排出が原因となっており、硬便で裂肛になってしまった結果、その刺激で皮膚が増殖してしまうようになります。
治療方法としては、痔疾軟膏の塗布と、下剤によって軟便を維持するようにし、一ヶ月ほどの治療によって改善されていくようになります。

主な症状

見張り疣は肛門ポリープやスキンタグとも呼ばれ、肛門の外にできた皮膚のイボの事を指します。肛門の12時方向にできることが多く、6時方向にできることもあります。
肛門を左右に開いてみると肛門が切れているのが見えます。排便時に痛みを伴い、トイレットペーパーや便に血が付着することもあります。

主な原因

見張り疣の原因は便秘です。便が硬いため、排便の時に肛門が切れてしまい、その刺激で切れたところのまわりの皮膚が腫れたものが見張り疣です。
離乳食が始まると便が硬くなってくるため発生します。

主な検査と診断

見張り疣の検査方法は痔による検査と同様に肛門の外部や内部を診察していきます。
一般には特別な検査をすることなくその症状や問診によって診断がくだされます。

主な治療方法

見張り疣の治療法は、抗生物質の軟膏や痔用の軟膏等の治療だけでは根治させることは困難です。痔の軟膏等の利用に加えて便秘の治療が必要となります。
下剤を投与する事で毎日きちんとした柔らかい便が排泄できるように排便のコントロールを行う事が必要です。
便が軟便になり肛門に対する刺激が取り除かれれば見張り疣は消失します。
便が固くなると再発する為、便秘治療は持続する必要が有ります。