喉頭ジフテリア コウトウジフテリア

初診に適した診療科目

喉頭ジフテリアはどんな病気?

ジフテリアは、ジフテリア菌を病原体として起きる上気道の粘膜感染症で、2から4日の潜伏期間の後、咽頭部の傷みと発熱の症状が表れます。特に喉頭部に感染したものが喉頭ジフテリアと呼ばれています。今は、三種混合ワクチンを幼少時代に接種することで抗体がほとんどの人に出来ます。ですから、ジフテリア菌感染症自体がほとんどないので、喉頭ジフテリアも、起こらなくなってきてます。

主な症状

喉頭ジフテリアになると、38度くらいの高熱が出て、喉は炎症を起こして真っ白な膿に覆われ、酷い咳が途切れず、声がほとんど出なくなるという症状に襲われます。喉頭ジフテリアにかかった時の咳は、まるで犬の遠吠えのような特徴があります。呼吸をするたびにゼロゼロとした音が聞こえ、気管が狭窄するために非常に呼吸が苦しい状態になり、呼吸困難に陥ると命を失う危険が出てきます。

主な原因

ジフテリア菌が喉頭に感染することが原因で喉頭ジフテリアは起こります。ジフテリアは幼少時に三種混合ワクチンの予防接種を受けておけば、非常に高確率で体内に抗体が出来るので、幼少時にこの予防接収を受けていないことが、喉頭ジフテリアに感染する原因となります。海外ではこの予防接収が行われていない地域もあるので、そうした地域に予防接種前に出かけることも感染原因となり得ます。

主な検査と診断

喉頭ジフテリアの基本的な検査方法は、患者さまの病変の部位からジフテリア菌を採取することになります。この喉頭ジフテリアという疾患の場合は、身体各部の病変部位の材料として、咽頭が変色している部位や、潰瘍の部位など、各病変の部位を採取して検査を行うとともに、ジフテリアの毒素の遺伝子の検査を行い、複数の手法を用いて分離培養してより詳しい検査を行います。

主な治療方法

喉頭ジフテリアの治療法は、抗生物質としてペニシリンやエリスロマイシンを使用することがあります。他には、動物由来の血清で対応することが多いです。ただし血清の場合は、アナフィラキシーショックの可能性があるため、注意が必要なケースがあります。アナフィラキシーショックは予測がしにくく、ケースによってはショック死してしまう可能性があります。