下咽頭梨状過瘻

初診に適した診療科目

下咽頭梨状過瘻はどんな病気?

下咽頭梨状過瘻とは、先天性の病気で食堂の入口にある梨状のくぼみに孔が開いている病気を指します。食べ物や物理的刺激によって、細菌による感染を起こすことが原因です。発熱や咽頭部の痛み・頸部の甲状腺あたりが腫れるといった症状があります。治療は、手術療法により頸部の皮膚を切開し、炎症を起こしている部分から梨状窩の孔を切除摘出します。

主な症状

下咽頭梨状過瘻は、甲状腺における炎症の発症のきっかけで発見される事が多いのです。主な症状は左の前の頸部の膨張が見られて、咽頭の部分の痛みや発熱を伴う事が普通です。化膿性として起こるケースが多いので、炎症の状況によっては左の頸部の膨張が酷くなったり、高熱を出す事もあるので、食べ物が食べられなくなる症状が起こる可能性もあります。

主な原因

下咽頭梨状過瘻とは下咽頭部分に梨のような形のくぼみができてしまう症状のことです。この症状の原因はホロン度が先天性のものであり生まれた時からこのような受応対になっていることが殆どなのです。そのため成人になるまでこの症状に気づくことが無いこともあり、誤飲などで医療機関を受診してはじめて判明するようなことも珍しくないのです。

主な検査と診断

下咽頭梨状過瘻の検査方法は、まず視診によって頸部の腫れがないかを診ていきます。疑いが出た場合は、詳しく知るため造影剤を投与して食道のX線撮影をして梨状窩から下の方に伸びた管を写します。そして甲状腺シンチグラフィーを行うことによって、甲状腺の炎症部位の放射線物質取り込みが低下するため、梨状窩から甲状腺の炎症範囲が特定できるのです。

主な治療方法

下咽頭梨状過瘻の治療法は、自然治癒を目指して治療した場合、再発の可能性が高まるので、瘻孔を切除する手術を行います。炎症を起こしている梨状窩と甲状腺を切除によって治療します。この瘻孔を切除することによって、症状が緩和され快方に向かいます。ですが甲状腺はホルモンを作りだす大切な器官ですので、なるべく残して切除する場合がほとんどです。自然治癒よりは低いものの、それでも再発の可能性があります。