偽膜性腸炎ギマクセイチョウエン

偽膜性腸炎はどんな病気?
偽膜性腸炎とは、抗菌薬の使用による菌交代現象によって増殖した嫌気性菌であるクロストリジウムディフィシルが産生するCD毒素により主に大腸の粘膜が障害される疾患です。高齢者や重篤な基礎疾患を有する人に好発し、典型的には抗菌薬投与後数日~数週後に頻回の水様下痢、腹痛、発熱などの症状が出現します。便中からのCD毒素検出、内視鏡で黄白色の偽膜の所見を認めることなどから診断をつけます。


偽膜性腸炎の症状
偽膜性腸炎の症状は、抗生剤投与した後の5日から10日後に頻繁な下痢、粘性のある便、腹部の張り、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱などが徐々に現れます。これらの症状が重い場合は、電解質異常や脱水状態を起こし、痙攣をともなって数日で死亡する可能性があります。また高齢者に多く見られるため、腹痛などの初期症状を自覚できない場合があります。

偽膜性腸炎の原因
偽膜性腸炎は腸内の特定の細菌が増殖してしまうことが原因となって起こります。他の病気の治療のために使われるセフェム系およびリンコマイシン系の抗生剤の投与によって、ディフィシル菌という腸内の細菌が異常なまでに増殖すると腸炎を発症してしまうのです。直接的な原因はディフィシル菌が排出する毒素で、この毒素が腸にダメージを与えるのです。

偽膜性腸炎の検査と診断
偽膜性腸炎の検査方法は、まず副作用の判断のため抗菌剤の使用歴があることを確認します。次に下痢の症状が続いていることを確認します。これら2つの条件を満たした上で、便から菌を培養し、クロストリジウム・ディフィシル菌が産出するトキシン毒素の検出をします。最後に内視鏡により円形の偽膜があるか確認します。偽膜はトキシン毒素以外の原因でも形成されうるため、他の要因も考慮して最終判断をします。

偽膜性腸炎の治療方法
偽膜性腸炎の治療法は軽症の場合、原因となる抗生物質を中止し水様性の下痢に対して点滴を用いて脱水を改善します。中等症の場合、抗菌薬を中止しても改善しない場合や抗菌薬をやめるのを不可能な場合メタロニダゾールかバンコマイシン散を内服します。重症の場合はバンコマイシン散の量を増やします。主流は重傷でなければメタロニダゾールの内服となっています。

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