腸管出血性大腸菌感染症はどんな病気?
腸管出血性大腸菌感染症とは、ベロ毒素を産生する大腸菌の感染によって引き起こされる病気です。この病気に罹ると激しい下痢や合併症を起こしてしまい、高齢者や小さな子供の場合には重篤な状態に陥ってしまうこともあります。飲食物による経口感染が経路となっているため、こまめな手洗いや、肉を食べる時にはしっかりと火を通すことが予防に繋がります。
腸管出血性大腸菌感染症の主な症状は?
腸管出血性大腸菌感染症の症状は、3~5日の潜伏期間の後に起こります。激しい腹痛や水のような下痢が起こり、その後血便になります。初期は、血の量は少ないですが、次第に増加していき、便成分の方が少なくなります。嘔吐や吐き気は起きないこともあり、高熱になることは少ないです。数%の確率で、溶血性尿毒症症候群を起こすことがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
腸管出血性大腸菌感染症の主な原因は?
腸管出血性大腸菌感染症になる原因として考えられることは、ベロ毒素産生性の大腸菌によって汚染された食品や飲料水を経口摂取することで発症します。また、感染している患者や保菌者からの感染により発症することもあります。食べ物による感染は、生焼けの肉など様々ありますが、生肉を調理したまな板を野菜に使用することでも発症したり、焼き肉などで生肉を扱った箸で食事をした場合にも発症するなど感染経路は様々です。
腸管出血性大腸菌感染症の主な検査と診断方法は?
腸管出血性大腸菌感染症であるかどうかを確定診断するためには、直接的に特定の細菌やウイルスなどが台帳内に存在するかどうかを検出することによって行われます。患者の症状などによって推定することも可能ですが、確定的な診断を下す必要がある場合には、このような細菌検査やウイルス検査などの、微生物を直接検出する検査方法を用いられます。
腸管出血性大腸菌感染症の主な治療方法は?
腸管出血性大腸菌感染症の治療法は、適切な抗生剤の投与が一般的です。腹痛がある場合は腹痛を抑える薬が役立ちます。他にも下痢の場合は、食事療法で対応できる部分もあります。瞬間的に治すことは現在不可能なので、安静にしつつ、様子を見ながら対応していくことになります。抗生剤に関しても、誰にとっても良いものはなく、状況に合わせて使用した方が良いです。
腸管出血性大腸菌感染症の初診に適した診療科目