遺伝性腎炎

初診に適した診療科目

遺伝性腎炎はどんな病気?

遺伝性腎炎は糸球体の血管壁の異常により起こる病気です。初めは血尿がでるといった症状がでます。10歳までに症状が出る事が多く、両親にこの病気を患っている子どもにみられます。遺伝により子どもに伝達するという病気です。治療は特別な治療法はなく、一般的に腎炎の治療に使用されるステロイドや免疫抑制薬といった薬を使用することが多いです。

主な症状

遺伝性腎炎の症状ですが、血尿、あるいは血尿とたんぱく尿によって10歳までに発見されることが多いようです。進行するとネフローゼ症候群(特発性ネフローゼ症候群)の症状が現れることもあります。男性は腎不全になりやすい傾向があります。腎臓以外に現れるものでは、感音性難聴、白内障、円錐角膜などの症状が一部の男性にみられることがあります。

主な原因

遺伝性腎炎の原因とは、遺伝による要素が大きくある病気で、4型コラーゲンの遺伝子異常にあります。症状には、血尿などにより気付くことが多く、腎不全や難聴、白内障や円錐角膜などの症状が現れます。検査には、腎組織を電子顕微鏡で観察する方法を取られることが多くあります。治療には、ステロイドを使用しますが、腎不全になった場合には、人工透析などを行います。

主な検査と診断

遺伝性腎炎の検査方法でのポイントは腎臓の組織学的な検査です。腎組織の特徴としては、顕微鏡の検査で未発達な特定の細胞の数が多いことがあり、年齢ととともにこの細胞に変化が現われてきます。この細胞の電子顕微鏡を用いた観察で、詳細な検査が行われるのです。又、この疾患の遺伝的な性質から、家族歴を調べ、家系での腎不全の傾向や、腎臓の疾患の有無などを調べ、この疾患は容易に検査することができます。

主な治療方法

遺伝性腎炎の治療法については、これといって特別な治療法がありません。従来の腎炎の治療に使用されているステロイド(副腎皮質ホルモン薬)や免疫抑制薬、抗凝固薬も効果がありません。腎不全や難治性のネフローゼ症候群になったときなど症状が悪化した場合、人工透析や腎移植が勧められています。女性の場合、妊娠・出産には影響はありません。