肝炎後再生不良性貧血はどんな病気?
肝炎後再生不良性貧血とは、肝炎を発症して1~3ヵ月後くらいに起こる再生不良性貧血の変種のことです。原因となるウイルスは、未だ同定されていません。自覚症状としては、貧血症状、皮下出血斑、歯肉出血、鼻出血などです。治療方法は、輸血、造血因子、鉄キレート療法などの支持療法と、免疫抑制療法、蛋白同化ステロイド療法、造血幹細胞移植などの造血回復を目指す療法や、骨髄移植療法があります。
主な症状
肝炎後再生不良性貧血とは、肝炎を発症してから約2ヶ月後に起こる再生性不良貧血のことです。再生不良性貧血とは骨髄の衰えによって赤血球や白血球、血小板が減少することです。そのため、白血球の減少による免疫力が低下したり、血小板減少により出血しやすくなります。症状は一般の貧血症状の他に皮膚、歯茎から出血しやすく、血が止まりにくくなります。また、発熱、のどの痛みのような風邪の症状も現れてきます。
主な原因
A型B型C型G型すべての肝炎の後に起こる肝炎後再生不良性貧血の原因としては、肝炎による骨髄の機能の低下があげられます。骨髄の機能としての赤血球生成が減少すれば貧血の原因となり、血小板が減少すれば血が止まりにくくなるますし、白血球数が減少すれば細菌やウイルスの感染を起こしやすくなる、これが肝炎後再生不良性貧血の原因です。
主な検査と診断
肝炎後再生不良性貧血の検査方法は、血液検査及び生検が重要です。血液検査により汎血球の現象を確認しただけでは他の疾患との鑑別は難しい為、骨髄液の一部を採取し病理組織検査を行います。骨随異形成症候群との鑑別が難しい際に、骨髄穿刺は有用です。骨髄液の病理組織検査により、白血球、赤血球、血小板の全ての異常を確認する事で確定診断が可能です。
主な治療方法
肝炎後再生不良性貧血の主な治療法としては、多くのケースで骨髄移植が必要となります。この疾患の原因となる肝炎ウイルスは、幾つかの重篤な症状を引き起こす肝炎の原因ウイルスで、肝炎をおこしている肝臓の中でウイルスを対象にした治療が必要になります。又、再生不良性の貧血が原因と考えられる場合は、他の治療法が用いられることもあります。
肝炎後再生不良性貧血の初診に適した診療科目
肝炎後再生不良性貧血に関連する病名