胃体部潰瘍はどんな病気?
胃潰瘍は、胃腸の病気の中で最も多いとされる病気です。良性の病気であはありますが、再発を繰り返すことが多いことでも知られています。胃潰瘍の治療は近年、薬やピロリ菌除菌療法の開発がすすんだことにより、大きく進歩しています。中でも胃体部潰瘍は、胃の入り口に近い部分にできる潰瘍のことで、胃酸を分泌する能力が衰えた高齢者に多い胃潰瘍です。
胃体部潰瘍の主な症状は?
胃体部潰瘍では、胃酸の分泌が減り胃酸が少なくなる症状が見られます。自覚症状として多いのはみぞおち部分の痛みですが、痛む程度は患者さんによりいろいろです。強く痛みを感じる人から、ほとんど痛みを感じないため人間ドックなどで胃体部潰瘍が発見される人までさまざまです。痛みがある人では食事と関連していることが多く、空腹時に痛みが出る人が多く見られます。
胃体部潰瘍の主な原因は?
胃体部潰瘍とは胃体部にできる腫瘍のことであり、この原因はヘリコバクターピロリ菌によって引き起こされるものなのです。この菌は胃の内部には胃酸の影響で菌が生存することができないと考えられていましたが近年の研究で胃の内部に存在し、胃潰瘍の原因を作っていることが判明しているのです。そのため治療はこの菌を除去する薬を用いるのです。
胃体部潰瘍の主な検査と診断方法は?
胃体部潰瘍の検査方法は、腹部の診察及び画像検査、内視鏡検査によって行われます。診察だけでは、胃炎や胃がんなどの他疾患との鑑別が困難であるため、上部消化管レントゲン撮影もしくは、上部消化管内視鏡検査(俗に言う胃カメラ)によって診断を確定させます。レントゲン検査と内視鏡検査はそれぞれに利点が存在するため、両方を組み合わせる事は、確定診断の重要な手段となります。
胃体部潰瘍の主な治療方法は?
胃体部潰瘍の治療法は、内服薬や生活改善などで行えることが多いです。従来と違って手術で対応するといったことはほとんどありません。薬は、医師に処方してもらったほうが良く、経過を見ながら飲み続ける必要があります。完治したと個人で判断することは難しく、再発することが多いため、気をつけて行動しないといけません。胃に対し、負担の少ない行動を取ることが重要です。
胃体部潰瘍の初診に適した診療科目