対まひ

初診に適した診療科目

対まひはどんな病気?

対まひとは、脊髄損傷に代表される、脊髄に起因する両下肢の麻痺のことです。足を自分で動かす機能である随意運動と感覚が残存している状態が不全麻痺、随意運動と感覚の両方が消失している状態を完全麻痺といわれております。この病気は、排便排尿障害を伴うことがあります。両下肢に麻痺があることで感覚障害などが生じると床ずれや関節拘縮、尿路感染症を予防していくことが必要です。

主な症状

遺伝性痙性対まひは、ひきつけや脚の部分の痺れてしまい、だんだんと歩行が困難になる症状です。この病状が進行しますと、青年期で安定する傾向ですが、人によっては稀に末梢神経障害や目の症状、筋肉をコントロールする働きの障害もあります。また、脚だけでなく、腕にも筋肉の硬直や脱力といった症状が出てくる方もいます。この病気になるケースは少ないですが、遺伝による筋力低下と脚の痙攣を引き起こします。

主な原因

対まひは主に脊髄の損傷や疾患が原因で引き起こされます。先天性の物は疾患による物が多く、胎児期の脳性麻痺と言った脳疾患が主な原因とされています。後天的には脊髄の損傷による物がほとんどで、事故による外傷的な大怪我、或いは椎間板ヘルニアや脊髄の炎症、また骨髄の血管が詰まり出血を起こす事でも対まひの症状が起こります。ごく稀に遺伝による対まひの発症もあります。

主な検査と診断

対まひは両下肢の麻痺となって現れるので、その検査方法はこれらまひが起こっている部位の特定から始まり、主に症状による原因の切り分けを行います。問診や触診を含め、四肢まひか下肢のみのまひかを判断します。後者であれば対まひの可能性が高く、引き続きレントゲン等を用いて脊椎の各種検査を行います。対まひの原因は脊椎の疾患に由来するケースが大半だからです。

主な治療方法

対まひには、症状を軽減させるという治療法が行われています。関節可動域を向上させたり、筋力を保持するための筋力トレーニング、運動機能を低下させないために、運動療法が行われるのが一般的です。麻痺を緩和させるために、薬物で治療する場合もあり、ダントロレンやクロナゼパム、バクロフェンといったものを使用する治療方法が行われる場合もあります。