放射線膀胱炎 ホウシャセンボウコウエン

初診に適した診療科目

放射線膀胱炎はどんな病気?

放射線膀胱炎は放射線の影響によって、膀胱に炎症が起こる病気です。主な症状として、何度もトイレに行きたくなる気分に陥ったり、排尿した後に痛みや残尿の感じがあるなどの症状があります。初期の放射線膀胱炎の場合は、トイレに行く回数が増える事です。尿が白く濁る場合や血尿を伴う場合もあります。排尿の最後のあたりで、痛みを伴ってくる事が特徴です。

主な症状

放射線膀胱炎とは、がん治療による放射線治療などで膀胱に放射線を浴びることによって、膀胱が炎症を起こすものです。膀胱炎は、頻尿や残尿感、排尿時の痛みや尿が白く濁るなどの症状があります。場合によっては、放射線治療の数年後に症状が現れることもあります。膀胱炎は、自分で対処して治る場合もある病気ですが放置すると悪化する場合もあるので早めの受診が大切です。

主な原因

放射線膀胱炎とは放射線を原因とする膀胱炎のことです。通常の膀胱炎は膀胱炎は細菌やウイルスの感染が原因であり抗生物質が有効ですが、放射線膀胱炎は抗生物質が有効ではない間質性膀胱炎に含まれます。通常、前立腺がんや膀胱がん及び子宮がんなどの膀胱周辺に放射線治療を行う際に照射される放射線を原因として膀胱壁が炎症を起こし発症します。

主な検査と診断

放射線膀胱炎の検査方法は、問診、診察、尿検査が有用です。血液検査及びレントゲン撮影、MRIなどでは、異常を見つけることは困難です。ただし、他の病気が放射線膀胱炎の原因となっている場合もあるため、診察結果によっては、適宜、超音波検査、膀胱鏡検査、CTスキャンなどを行います。尿検査において細菌培養を行い原因菌を調べることは、診断時の大切な材料になります。

主な治療方法

放射線膀胱炎の治療法に、高圧酸素療法があります。放射線治療中の合併症で発症した場合は、自然治癒することが多いのでそのまま経過を見ますが、治らなかったり、また数か月たってから発症した場合などに使用されます。大気圧より高い2~2.5気圧ほどの高気圧にした酸素タンクに1.5~2時間ほど入りますが、これを30~60回ほど繰り返し治療を行います。