心因性紫斑

初診に適した診療科目

心因性紫斑はどんな病気?

心因性紫斑は、自己赤血球感作症とも呼ばれます。女性の手足や体に痛みを伴う紫斑があらわれる病気です。疼痛や灼熱痛といった痛みを部分的に感じます。手術や大きな怪我を経験した人に起こりやすい傾向があります。赤血球膜に対する自己抗体反応が原因という説や、精神的ストレスが誘因しているという説があり、はっきりとした原因はわかっていません。

主な症状

心因性紫斑とは女性のからだに、痛みをともなう紫斑ができる症状を持つ病気です。紫斑はその文字の通り、紫色のまだらであり、通常は赤紫色をしており、そのまだら時間が経つにつれて、赤や青、赤紫から褐色や黄色帯びた色へ変化し、治っていきます。皮膚の近い位置での出血は赤色、深いところでの出血は青色に近くなります。紫斑自体は外因性の場合、いわゆる痣の場合が多いです。

主な原因

心因性紫斑の原因の科学的な解明については今の医学ではまだなされていません。原因と考えられているものには、自己抗体反応による赤血球膜への攻撃や、過度な精神的ストレスが挙げられます。どちらかと言えば、男性よりも女性に多く発症することから、ホルモンが影響している可能性も考えられていますが、まだその根拠となるものは見つかっていません。

主な検査と診断

心因性紫斑は、血小板の数といった血液凝固の因子に関する検査方法により診断します。この審査により、出血をもたらす原因が何なのかを診断します。異常が見つからなかった場合は、血管の障害を疑う必要があるため、血管の一部を採取して、病理組織学的診断を行います。心因性紫斑のなかには、症状に特徴があるものが多く、症状の観察及び問診も有効です。

主な治療方法

心因性紫斑の基本となる治療法は薬物療法になります。この疾患が慢性の場合には、ステロイドホルモンが使用されます。この薬剤の使用が長期にわたるケースでは、副作用である白内障や糖尿病などに注意し、医師の定期的な診察を受け薬剤の投与を少なくしていく事が一般的です。又、この症状は治療期間に出血することがあることから、外傷には注意する必要があります。