口底炎はどんな病気?
口底炎とは、口腔底に起こる急性炎症のことで、主に口腔底膿瘍と口腔底蜂巣織炎の二つの状態があります。口底部には隙があり胸部に達しているため口底炎は全体に広がりやすく、発見した時には症状が進んでいるケースが多いです。症状は腫脹、疼痛、発熱等が見られます。治療法としては、抗生剤の投与、膿瘍が形成されている場合は切開して膿を出すのが基本です。近年は抗生物質の発達によりあまり見られなくなった病気です。
口底炎の主な症状は?
口底炎にかかることで、口内や喉の奥が乾燥し、ヒリヒリとした痛みを感じるようになります。また、風邪を引いているわけでもないのに咳が出たり、痰が出ることなども症状のひとつです。さらに声が枯れていたり、乾いた咳が出るなどの症状が出てくるため、喉には常にねばねばと絡みつくかのような異物感を感じ、激しい不快感や息苦しさを味わいます。
口底炎の主な原因は?
口底炎の原因は、主に虫歯や歯周病による細菌の感染によります。特に親知らずのカリエスが進行して炎症を起こし、細菌が口底内にまで広がってしまうことが多いです。親知らずは見えにくいですし、歯ブラシが届きにくいこともあってどうしてもカリエスになりやすいからです。また、顎の骨折や扁桃腺炎、唾液腺炎、リンパ節炎などが原因で起こることもあります。
口底炎の主な検査と診断方法は?
口底炎のおもな検査方法は医師がファイバースコープや間接喉頭顕微鏡などを用いて目視により行います。患部の状態や問診などを総合的に判断して検査をしていくことになります。比較的浅い位置に患部がある場合はファイバースコープなどの機器を使わずに目視にて診断をしてく場合も多々あります。医師による目視検査が基本のため短時間で検査をすることが可能です。
口底炎の主な治療方法は?
口底炎には口腔底蜂巣織炎と口腔底膿瘍があり、それぞれの治療法は違います。口腔底蜂巣織炎は短時間のうちに炎症が周囲に広がるので速やかに病巣を取り除き抗生物質の点滴が必要となります。口腔底膿瘍は歯の炎症が口腔底部に及んで起こるので、血液検査をして炎症の程度を把握してから早くに切開して膿を取り出して抗生物質の点滴を行います。
口底炎の初診に適した診療科目