副鼻腔気管支症候群

初診に適した診療科目

副鼻腔気管支症候群はどんな病気?

副鼻腔で起きる炎症で鼻づまりや鼻水の症状があるものを副鼻腔炎といい、長引いたりすると慢性化します。
気管支で起きる炎症で痰や咳の症状があるものを気管支炎といいます。この2つの症状が慢性化して併発したものを副鼻腔気管支症候群といいます。
アレルギー反応によって起きている可能性と口呼吸のせいでウイルスが気管支まで行きやすいためという説がありますが、詳細は分かっていません。

主な症状

副鼻腔炎のおもな特徴は、黄色の濃くねばりのある鼻汁、鼻づまり、嗅覚障害などがあげられます。
鼻汁はのどにも流れ込むため、このような状態に、せきやたん、発熱などが加わります。
ピーク時には、額や頬に重い痛み、耳の詰まり感などもあります。このような症状に伴い、気管支や肺にも影響を与えるため、咳や喘鳴が慢性的に続くと副鼻腔気管支症候群となります。

主な原因

副鼻腔気管支症候群は、副鼻腔炎を発症している際の就寝時において、鼻汁が気管支へ入り込んだり、鼻が詰まっているために口呼吸することが原因とされています。
口呼吸が多くなると、加湿・加温・清浄化されていない空気が吸入されて、気管支炎を誘発すると考えられています。
この病気は、長期で慢性副鼻腔炎をもっている中年の方に多く見られます。

主な検査と診断

副鼻腔気管支症候群の検査方法は、まずは医師の診断によって、どのような症状がでているかの把握から始まります。
この病気は副鼻腔炎の症状と気管支炎の症状があることが特徴で、さらに画像検査をしても胸部レントゲンで異常がなければ副鼻腔気管支症候群と診断されます。

主な治療方法

治療は主に内服治療を行います。マクロライド系の抗生物質と去痰剤が有効です。
マクロライド系の抗生剤は少量で長期服用します。これで免疫力を整え、副鼻腔の炎症を軽減します。
治癒には長い期間(3~6ヶ月)かかりますが、継続することが重要です。一担軽減しても、完全に治癒していないと、疲労したり風邪にかかったときのどに再燃してしまいます。