急性腰痛炎

初診に適した診療科目

急性腰痛炎はどんな病気?

急性腰痛炎とは、急性腰痛症とも呼ばれ「ぎっくり腰」のことです。腰を捻ったり伸ばしたり、重い物を持ち上げようとした時など腰に負担が掛かった時に発症します。
はっきりとした原因はわかっていませんが、骨盤の腸骨と脊柱をつなぐ仙腸関節などが障害され、炎症を起こしていることがあります。炎症の部位が広がらないように冷やし、安静を保ちます。
再発の予防には、無理な姿勢をとらない、適度な運動をすることが有効です。

主な症状

急性腰痛炎の特徴的な症状は腰の激痛です。痛みにより、姿勢を変えることや歩くことなどの日常動作が困難になります。横になっていれば楽ですが、寝返りがうてず起床時に体を起こすことが難しくなります。
また、一旦イスなどに座ると立ち上がるのに非常に時間がかかります。
せきやくしゃみも腰に響いて背骨に近い部分や骨盤周辺、背骨をはさみ左右いずれかの筋肉などに激痛を感じます。

主な原因

急性腰痛炎の直接の原因は、急に重いものを持ったりすることで腰椎を捻挫したことですが、いくつかの要因が合わさって起こることも多いです。
風邪をひいて体内にウイルスが侵入しており、身体が弱っていたり、精神的なストレスを強く受けて血行が悪い状態になっている時に、無理な体勢で重いものを持つことが急性腰痛炎を起こしやすい原因となります。

主な検査と診断

急性腰痛炎になると、痛みが強いため、思うようには動くことができません。安静にしていて、少しずつ痛みがひいていくようであれば、すぐに受診せず、動ける状態になってからでも大丈夫です。
しかし、安静にしていても、痛みが軽くならない場合には受診が必要です。
急性腰痛炎以外の病気がないかの確認を行うため、X線やMRIなどで、腰椎の状態を確認する検査方法が行われます。尿検査や血液検査を行うこともあります。

主な治療方法

急性腰痛炎の治療法は、基本的に自然治癒を待つことですが、痛みを和らげるための方法はいくつかあります。1つ目は炎症の悪化を防ぐため発症直後の数日間は安静にしておくことです。
2つ目は患部を冷やす、または温めることです。発症後48~72時間までは冷やし、それ以降は温めるのが効果的です。
3つ目は市販の鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェンなど)を服用することで、これには治癒を早める効果もあります。