紡錘状瘤はどんな病気?
紡錘状瘤とは、動脈瘤の一種であり動脈瘤は紡錘状動脈瘤と嚢状動脈瘤に大別されます。紡錘状動脈瘤は血管自体が膨らんで形成されるもので、解離性動脈瘤と非解離性の動脈瘤に分けられます。解離性動脈瘤は解離直後にくも膜下出血や脳梗塞を起こす可能性がある為急性期の治療が必要です。しかし偶然に発見される大動脈瘤の多くは非解離性の為破裂する危険性が低く経過観察が行われます。
主な症状
大動脈の壁が弱くなって局部がこぶのようにふくらんだ状態で特に形状が紡錘状と嚢状のうち紡錘状のものを紡錘状瘤といいます。円柱状の左右対称に拡張している状態で、真正タイプが多いです。大きさが5センチ以上になると破裂する可能性が高くなりますが、それ以外は無症状なので気が付きません。紡錘状瘤は真正で破裂が少ないですが、一度破裂すると大出血をおこしてしまいます。
主な原因
紡錘状瘤大動脈全体が膨らみ、円柱状に動脈が膨れ上がる症状です。先天的な異常が原因にあげられるため対処することは難しいです。紡錘状瘤が進行してくると、大動脈が破れ命の危険に陥る危険が有るため体に異常を感じたら医者に診てもらうことが大切です。紡錘状瘤が見つかると手術で膨れ上がっている部分を無くすために切断することが多いです。
主な検査と診断
紡錘状瘤の検査方法として挙げられるのはX線、造形CT検査、超音波検査、MRI検査などがあります。X線だけでは不十分で、その他の検査と組み合わせることで診断されます。自覚症状などが乏しいため、動脈瘤の診断実績のある医師の診断や3次元的な検査を行う必要があります。定期的なCT検査受診による発見が一番確実で、現実的な方法です。
主な治療方法
大動脈瘤の形としての紡錘状瘤の治療法として、原則的に手術による切除を行うのが一般的です。紡錘状瘤の場合は、大きさによって治療のやり方を変えていく事が特徴です。胸部に関しては、こぶの大きさが60ミリメートルの大きさを超えると破裂の危険性が高いのですぐに手術を行います。破裂の症状があったらすぐに手術の対応をしなければ命にかかわります。
紡錘状瘤の初診に適した診療科目