片側性声帯まひ カタガワセイセイタイマヒ

初診に適した診療科目

片側性声帯まひはどんな病気?

片側性声帯まひはどちらの声帯がなんらかの原因により動かなくなる病気です。別名一側声帯麻痺とも呼ばれています。会話中にかすれ声が出たり、運動していないのにもかかわらず息切れがするといった症状が現れます。片側性声帯まひを発症した場合、主に経過観察で自然治癒するのを待ちます。半年以内に治らない時は手術により治療することがあります。

主な症状

声帯まひとは、声帯を動かす筋肉を支配している神経が何らかの原因によってまひし、声がでなくなる状態のことをいいます。声帯は左右にひとつずつついているのですが、片側性声帯まひとは、左右どちらかの声帯のみが動かない状態をいい、症状としては声がかすれる、会話の最中に息切れすることがあげられます。自然治癒でも症状が収まることがありますが、早めの治療が肝心といえるでしょう。

主な原因

片側性声帯まひの原因としては約1/3に於いて新生物により発生し、約1/3が外傷により発生、残りの約1/3が特発性に発生しています。頭蓋内の新生物や外傷は迷走神経を麻痺させることによって片側性声帯まひを引き起こします。鉛等の中毒やジフテリア等の神経毒性感染症等によっても発症します。ウイルス性の神経炎は特発性の声帯麻痺の殆どの原因です。

主な検査と診断

片側性声帯まひの検査方法には、いくつかの方法があります。まず基本的なものですが、喉を関節咽頭鏡で検査します。これによって、声帯の異常を目視によって確認する事が出来ます。さらに、目で見る以外にも、声を録音して最長発声持続時間を調べ、それを分析する事によって発見する方法もあります。こういったいくつかの検査方法を組み合わせることで、早期発見につなげる事が出来ます。

主な治療方法

片側性声帯まひの治療は、通常では、まひが発症してから6ヶ月の経過観察を置いてから開始します。治療法としては、特発性の場合は、薬物療法や、機能訓練などが有効とされることもありますが、基本的には、手術を行います。コラーゲンや脂肪を注入し、声帯を拡大し、左右の声帯を接近させる方法と、声帯の近くにスペーサーを挿入する方法があり、後者は調節や除去ができる方法になります、