筋緊張症

初診に適した診療科目

筋緊張症はどんな病気?

筋緊張症とは、身体を運動させた際に、筋肉の収縮と弛緩の機能に障害がある状態の病気のことを指します。疾患してしまうと日常生活での身体の運動にも影響を与え、また運動を控えた場合でも筋力の低下等による併合症の可能性も現れます。立つしゃがむの行為やものを掴んだり離したりという簡単な行為も困難になり、生活上でも周りのサポートが不可欠となります。

主な症状

ミオトニー=ひとたび筋肉を収縮させると、なかかな弛緩させなれない状態、これを引き起こすのが筋緊張症です。このミオトニーを症状とする病気は主に、トムゼン病:ミオトニーがはっきり出る。筋肉は発達しマッチョな印象の体型になる。ベッカー病:一般に上のトムゼン病より筋力低下が強い。バラミオトニー:ミオトニーのほか、寒い時の脱力がみられる。といったものがあります。

主な原因

筋緊張症(ミオトニー症候群)とは、一度筋肉を収縮させると弛緩させることが難しくなる(ミオトニー)、遺伝子の異常が原因で引き起こされる疾患群のことです。7番染色体にあるクロライドチャンネル遺伝子の異常によりトムゼン病やベッカー病が、17番染色体にあるナトリウムチャンネル遺伝子の異常によりパラミオトニーが引き起こされます。

主な検査と診断

筋緊張症の検査方法は、筋電図や遺伝子検査によって実施します。筋電図では、ミオトニー放電による特徴的な検査結果を見る事ができます。さらにCLCN1遺伝子が変異しているかどうかを確かめるため遺伝子検査を行うことによって、この病気であるかどうかを確定することができます。診断には、他の筋異常を伴う病気との区別を付ける必要があります。

主な治療方法

筋緊張症の治療法は、現代では特に何もしない事のほうが多いです。薬物療法を行うケースもあり、その場合は抗けいれん薬、抗不整脈薬などを使用する場合はありますが、使用しなくても時間の経過に比例して改善する傾向にあります。治療しなくても問題のない障害といえます。また発症中も、それほど日常生活に影響しにくい傾向にあるので、早急に手を打つ必要も特にありません。