波状熱 ハジョウネツ

初診に適した診療科目

波状熱はどんな病気?

波状熱は通称ブルセラ症といい、ブルセラと名付けられたグラム陰性球桿菌を病原体とする感染症です。本来この病気は、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ブタなどの家畜動物の感染症ですが、稀に人間にも感染します。感染すれば数週間の潜伏のち、発熱、関節痛、全身倦怠感、食欲不振などが起きます。 最も良い治療は、抗生物質の投与で、ストレプトマイシンとテトラサイクリンの併用が効果的です。

主な症状

波状熱は感染症の一種で、人間の体内にブルセラ属に該当する菌が侵入したことによって、その侵入から2週間から4週間程度の期間を経て、発熱や背部痛、発汗、全身に渡る倦怠感、食欲不振、頭痛、酷いケースにあってはうつ病のような症状を発症します。この疾患に感染した場合においては早期治療が必要なのですが、特徴的といえるものがないために繰り返し的に起こる発熱によって、専門医により特定されることが多いものです。

主な原因

波状熱の原因は、ブルセラと命名されたグラム陰性旧桿菌への感染です。感染症法では、4類感染症に分類されています。本来は、家畜などの感染症ですが、人にも伝染します。感染動物においては、乳汁、尿、胎盤などからブルセラ属菌が発見されます。流行地域における感染動物との密接な接触、低温殺菌されていない乳製品の摂取によって感染します。

主な検査と診断

波状熱の検査方法は、活動暦の聞き取りや血液検査などによって行います。この病気が流行している国での活動暦について聞き取ることによって、診断するための材料になります。さらに、血液検査によって、病原菌であるブルセラ属菌を発見することができれば確定できます。しかし、ブルセラ菌の実際の検出は血液検査でも難しい点があり、注意が必要です。

主な治療方法

波状熱(ブルセラ病)の治療法としては、もっとも一般的なのが抗生物質の投与です。テトラサイクリンとストレプトマイシン の併用使用がよく効くとされています。しかし複数の抗菌薬を短くても一ヶ月以上の長期間使い続ける必要があります。さらにはこの病気は再発することが非常に多いため、治療を始める前にはブルセラ症であることを確実に診断した上で、抗菌薬投与を開始する必要があります。