手首自傷症候群

初診に適した診療科目

手首自傷症候群はどんな病気?

手首自傷症候群とは、自身の手首を刃物等で傷付けてしまう病気です。これは精神的なものが影響しており、不安や恐怖感等が襲ってきた場合に自身の手首を傷付けて痛みでその思いをまぎらわせようとします。そして出血を起こす事により自身の存在を確認するようになるのです。自傷は繰り返し行われる事が多く、手首には無数の切り傷が存在している事がほとんどです。

主な症状

手首自傷症候群(リストカット)の症状は、精神状態が不安なことに陥ったことによって、手首を刃物で切ります。命に関わるほどの傷ではなく、1cm~3cm程度の傷口です。人前で行うのは稀で、大抵は自分の部屋で孤立状態になったときに、このような自傷行為を行います。場合によっては、顔や足、腹部を切ることもあります。主に10代~20代の女性に多く見られます。

主な原因

手首自傷症候群となる原因には精神的なストレスから来ることがあり日常生活の中で不安や不満といったことがあげられます。特に思春期のころになると進学のことや就職のことなどで精神状態が不安定になり刃物で手首以外にも自分を傷つけることで心を満たそうと働きますから周囲はそうした行為に及ばないように協力して理解してあげる必要があります。

主な検査と診断

手首自傷症候群の検査方法は、まずはそれらの自傷行為を繰り返していないかどうか、入退院の記録であるとか、または家族親族からの聴取、本人の問診によって判断します。それから薬物乱用がないか、精神科から何か薬物をもらっていないかを調べます。場合によっては、脳波や脳のCTなどをとってみて、脳神経に於ける異常性を探すこともあります。

主な治療方法

手首自傷症候群の治療法は、認知行動療法が最も一般的で、薬物療法と併せて行われます。しかし、この治療は非常に困難である。一時的な対処法として手首ではなく別のものを壊したりすることが挙げられるが、強い衝動によって行われる場合は有効ではない。本人が立ち直りたいと強く願う場合は、カウンセリング等の手段もあるが、必ずしもうまくいくわけではない。