多重人格

初診に適した診療科目

多重人格はどんな病気?

多重人格とは、見た目普通の1人の人間のように見えても、その中に複数の人格が個々に存在しているように感じられる状態のことです。事故などによる衝撃、心理的負担などによって、無意識に人格が解離し、もう1つまたは複数の人格を生み出します。生まれた人格は、本人とは全く違った年齢や性格をしている場合も多く、性別が変わってしまうこともめずらしくありません。

主な症状

多重人格は、解離性同一性障害とも呼ばれ、自分という一つの人格を何かしらの恐怖体験などから身を守るために他人格が存在していることで、自分自身にはない強い人格や、逆に優しい人格、また自分と性別の違う人格や、子供いう場合もあり、それぞれの人格で職業や年齢、趣味嗜好が違っており、話し方にもそれぞれが特徴を持っています。自分本人が英語を話せなくても、話せる人格が存在したりと、様々な症状が現れます。

主な原因

多重人格になる原因の多くは、辛い体験から逃れる為に別の人格を作り出し自分を守る一種の方法であると言われています。自分の中にいくつかの人格が存在し、フラッシュバックやふとした瞬間に人格が入れ代わり全く別の人となってしまうのです。別の人格の時、自分の意識は眠っており記憶はありません。精神的に大きな傷を受けた方が、自分を守る為に無意識に作り出したものです。

主な検査と診断

多重人格の検査方法としては、これをやれば絶対に判明する、という完全な方法というのはないのが現状です。しかし、専門の医者のいるところでは催眠方法を使うというのがポピュラーなようです。普段の人格を眠った状態にして、様々な質問をして別の人格と話ができるようにするという不思議な方法なのです。人によってどのような結果になるかは分からないのでなかなか難しい方法だと言えるでしょう。

主な治療方法

多重人格の治療法には、精神療法と薬物療法があり、これらを組み合わせることで治療を行っています。治療の中心は精神療法であり、精神科で医師やカウンセラーと定期的に面談を行います。面談を行うことで、症状の軽減や、心身の安定をはかることができます。また、生活面の問題を検討し、人間関係や仕事などを見直すことで生活上のストレスをできるだけ排除することも大切です。