膠原病性間質性肺炎

膠原病性間質性肺炎はどんな病気?

本来は自分の体を守るべき免疫の働きに異常が生じ、自分の体を攻撃してしまう病気を膠原病と呼びます。膠原病には関節リウマチ、シェーグレン症候群など複数の疾病が含まれており、肺に異常が出るものの一つが膠原病性間質性肺炎です。膠原病が原因で肺胞が炎症を起こして線維化して硬くなり、肺の働きが悪くなります。そのため呼吸がしにくく、常に息苦しさを感じます。ステロイド剤と免疫抑制剤の服用による治療が行われます。

主な症状

膠原病性間質性肺炎の症状は呼吸がしにくく、常に息苦しさを感じます。激しい運動もしていないのに息切れがします。そのため、以前より歩くのが遅くなったり、しんどそうな様子が見られるようになります。また急に咳き込んだり、咳がいつまでも止まらず長く続きます。ほとんどの場合、痰が出ない空咳です。疲労感や微熱、関節痛など風邪に似た状態もみられます。

主な原因

膠原病性間質性肺炎の原因は免疫の異常によるものです。間質性肺炎を引き起こす要因には様々なものがあり、ウィルス感染、アスベストや粉塵、カビなどを吸い込むこと、薬剤によるもの等があります。膠原病性の場合は、関節リウマチや皮膚筋炎などの膠原病の他の疾病の合併症として発症します。免疫複合体が肺に付着することに起因すると考えられています。

主な検査と診断

膠原病性間質性肺炎の検査方法としては、主に肺機能検査が挙げられます。肺活量や肺の呼吸に関する能力を調べることで症状の有無を判断します。また、胸部のCTスキャンを撮ることにより、肺の細部まで詳しい状態を検査し、肺炎を引き起こしていないかどうかを調べていきます。その方にも、気管支鏡検査や血液検査などを行う場合もあり、複数の検査の方法が存在します。

主な治療方法

膠原病性間質性肺炎の治療法はステロイド剤と免疫抑制剤の服用によって行われます。ステロイド剤は炎症を抑える効果が、免疫抑制剤は免疫の異常な働きを抑制する効果があります。この他に対症療法として、咳を止める薬を服用したり、呼吸をしやすくするために酸素吸入や人工呼吸器が使われることもあります。他の病気の症状によっては、そちらを優先させる治療が行われます。

膠原病性間質性肺炎の初診に適した診療科目

膠原病性間質性肺炎に関連する病名


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