自己免疫疾患
自己免疫疾患はどんな病気?
本来免疫という機能は、自分の体内に細菌や毒など体にとって害となるもの対して攻撃をし撃退させて健康な体を保とうとする人間誰しもが持っている物なのですが、自己免疫疾患では、この免疫の働きが異常に強く出る事を言います。それによって、健康な細胞や健康を保つ為に重要な細胞までも攻撃してしまうので、体が弱くなってしまい、抵抗力がないので他の病気にかかりやすくなります。
主な症状
自己免疫疾患で代表的なのが、関節リュウマチと言って良いでしょう。初期には、朝手をにぎる事が困難になる症状が出現します。昼位には、こわばりはなくなるのですが。そのうち関節痛が起こるようになります。手足の関節から、だんだん体の中心の関節が痛むようになります。関節炎が進行して今度は関節そのものが変形してきます。関節が破壊され骨と骨が直接くっつく強直という状態になります。こうして関節が破壊されていきます。
主な原因
自己免疫疾患は、ギランバレー症候群やリウマチや全身性エリテマトーデスに代表されるような病気を引き起こすものです。しかしながらその原因はよく分かっておらず、リウマチ以外は完治に至る確立された治療法法が無いのが実情なのです。これらの病気の発生のメカニズムが分かれば少なからず治療法が見つかるのですがなかなか分からないのが実情なのです。
主な検査と診断
自己免疫疾患は体の免疫異常を起こしてしまうので、一般的な検査方法は血液中に存在している免疫グロブリンの量測定、T細胞の中にある陽性細胞の数を測定、さらに免疫異常によってつくられた体内の抗体を検査していくことから診断される場合があります。異常な抗体が原因になると様々な病気を併発していくので早期に改善をしていく必要があります。
主な治療方法
自己免疫疾患の治療法は今まで運動療法や消炎鎮痛剤が定番でした。しかし、最近では研究が進んで新たな治療方法が生まれつつあります。例えば、COX2消炎阻害剤は副作用が少ないことで注目を浴び、免疫抑制剤を抗炎症剤として利用する方法もあります。さらに、炎症を起こすサイトカインを抑える抗サイトカイン療法も有力な候補にあがっています。