ふけ症

初診に適した診療科目

ふけ症はどんな病気?

フケは新陳代謝によって古くなった角質がはがれ落ちたもので、誰にでも生理的に発生します。フケが過剰に発生し、洋服を汚すほど多くなった状態や、頭皮に目立つ状態になったものをふけ症といいます。
フケには、乾性と湿性の2種類があり、その症状や原因も異なります。
強い炎症を伴うようなケースもありますので、その原因に応じた治療が必要になります。

主な症状

白、もしくは少し灰色がかった、大小さまざまなフケを多く生じ、かゆみは伴わないことが多いです。
乾性の場合には乾いたフケがパラパラと落ちます。
湿性の場合にはベタベタと湿っぽいフケがかたまりになって落ちてきたり、頭皮にはりついたりします。

主な原因

ふけ症の原因は様々です。男性ホルモンの分泌や頭皮の乾燥、皮脂分泌の増加などが関係していると考えられていますが、フケの程度と皮脂の量は必ずしも比例しません。
乾性の場合には主にシャンプーのしすぎなどで皮脂が不足し、頭皮が乾燥してしまうために起こります。
湿性は頭皮の皮脂の分泌が多い人に発生しやすく、脂漏性皮膚炎の可能性があります。またマラセチア菌が関与しているとの説もあります。

主な検査と診断

ふけ症は特に検査はなく、視診で診断されます。
乾癬など他の皮膚の病気と区別がつきにくいときには、皮膚を採取して顕微鏡で詳しく病理検査をする場合もあります。

主な治療方法

ふけ症の治療法としては洗髪方法の改善をはじめとして、食生活の改善禁酒禁煙などの生活習慣の改善が挙げられます。正しい洗髪によってフケの原因となる菌を洗い流し、皮脂を取り除くことで頭皮を生活に保つことが重要です。
乾燥が原因の場合には刺激の少ないシャンプーを使用し、洗髪しすぎないようにします。