肺好酸球性肉芽腫症

肺好酸球性肉芽腫症はどんな病気?

肺好酸球性肉芽腫症は主に細気管支の周辺に好酸球やランゲルハンス細胞が浸潤して、増殖巣を形成してしまう疾患のことです。組織球が何故、増殖するかは分かっていませんが、喫煙者にこの疾患が認められた時に禁煙で軽快する為、煙草の煙中の物質に対しての免疫反応と言われています。症状のほとんどは呼吸困難や咳、喀痰がみられ、そのなかで約一割の患者は無症状です。

主な症状

典型的な肺好酸球性肉芽腫症の症状としては、乾いた咳が長引き、呼吸困難になる事があります。又、喀痰が多くみられ、これらの病状のほかに大きな健康上の不具合がありません。この病気の合併症としては、肺に孔があく病気があり、このようなケースで胸痛があります。又、この病気では骨痛が出る事があり、稀なケースとして多飲や多尿の傾向が出る事があります。

主な原因

肺好酸球性肉芽腫症の原因については、肺に取り込まれた空気中の物質が、体内の免疫系に作用し、変異を生じさせることで発生すると考えられています。具体的には、タバコ等に含まれる有害物質その他、空気中の汚染物質が肺又は血液中の細胞に取り込まれ、元来人体を守るべき免疫系が破壊されることによって気管支周辺の細胞が変異し、増殖することで起こります。

主な検査と診断

肺好酸球性肉芽腫症の検査方法は病歴、身体診察および胸部X線に基づいて疑われ、高解像度CTならびに生検および気管支肺胞洗浄を伴う気管支鏡によって確認されます。画像検査で結果がでない場合は気管支鏡検査又は生検が必要となります。画像検査で結果がでない場合はより重度な状態だと判断する必要があります。体に異常を感じたらすぐに検査するようにすると良いです。

主な治療方法

喫煙を控えることで、初期の段階の肺好酸球性肉芽腫症を治すことが出来ます。咳の症状が重い時は、副腎皮質ホルモンの投与を受ける事で咳と呼吸困難を軽減する事が可能です。肺に異常がある場合は、抗生剤の投与を受けて肺の炎症を治す必要があります。免疫抑制剤や抗ヒスタミン剤を使用する治療法で、血痰と胸痛の症状をすぐに治すことが出来ます。

肺好酸球性肉芽腫症の初診に適した診療科目