てんかん重積状態 テンカンジュウセキジョウタイ

初診に適した診療科目

てんかん重積状態はどんな病気?

てんかん重積状態とは、突然発作を起こして意識を失う病気で、てんかんの重症状態のことを言います。この病気を患っている人は、運転などはしてはいけません。いつ意識を失うか分からないからです。しかし、命にかかわるような病気ではないので安心してください。この病気の患者が命を落としている原因が、禁止されている運転をしてしまい、交通事故によるものが多いです。

主な症状

てんかん重積状態の症状は、何かしらの発作が起きてから、回復するまえに様々な発作が起きてしまい、その状態が30分以上続くことを言います。長い事発作の状態が続いてしまうと、脳に大きな障害が残ってしまうこともあるので、早急に病院に受診する必要があります。最悪の場合、死に至ってしまうこともあるので、悪化する前に病院に行ってください。

主な原因

てんかん重積状態の原因は、抗てんかん薬の血中濃度低下や他の疾患などです。てんかんの治療目的のために抗てんかん薬を服用している場合、薬剤の成分の血中濃度が低下することによって病状が起きる事があります。また、髄膜炎のような中枢神経への感染症や、高血糖のような代謝疾患、あるいは脳血管障害などが要因となって、この病状を発病させることになります。

主な検査と診断

突然の手足の痙攣が15分以上続いたらてんかん重積状態の可能性があるため、すぐに病院へ行って検査をする必要があります。検査方法は基本的には脳波を測定して異常を発見する脳波検査になります。その他血液検査やMRIの検査を行う事もあります。てんかんの症状がでた時、患者さんの意識は朦朧としていることが多いので、周りの人が早めに気づいてあげることが大切です。

主な治療方法

てんかん重積状態の治療法として、社会的ストレスや抗てんかん剤から患者を遠ざけるなど、患者を取り巻く環境を変えることがあります。それでも回復しない精神症状は、向精神薬を使って治療します。また、発作がひどいときには手術が必要になることもありますが、すべての患者にできるわけではありません。新薬の開発もすすんでいるため、医者とよく話し合って決めることが大切です。