もやもや病はどんな病気?

もやもや病とは難病指定されている脳血管障害の一つで、内頸動脈狭窄によって足りなくなった血液を補充する為に、細い血管が発達することを指します。細い血管を利用している為突発的な血流の増加などに耐え切れず、脳内出血や虚血症状を起こす確率が高くなります。アジア系人種に多い病気であり、5歳から10歳頃と30から50歳頃をピークとしてやや女性に多く発症されます。

主な症状

もやもや病は男性よりも女性の方がかかりやすい病気で、5歳前後の子供と30代から40代くらいの大人の方がより発生しやすいとされています。症状としては手足に脱力感やしびれを感じたり、話せなくなったり、物が見えにくくなったりします。病名は脳の太い動脈がつまって血液を送りにくくなることにより、その周りに細い血管ができ、その血管がもやもやとして見えることからつけられています。

主な原因

もやもや病とは、ウィリス動脈輪閉塞症といい、日本人に 多く発病する原因不明の脳血管疾患です。発症の年齢は、5歳を中心とする 高い山と30~40歳を中心とする低い山と呼ばれるものがあると言われていま。小児、若年型、成人型と区別されていて、その症状とその発症は、まったく異なっています。 小児型では、脳虚血が病気の主体であり、成人型は、血管 の破綻による脳内出血などの出血があります。

主な検査と診断

もやもや病にはどのような検査方法があるのでしょうか。大きく分けて2通りあります。1つは、カテーテル検査です。カテーテル(細い管)を手か足の動脈から入れて首のあたりまで通し、そこから造影剤を流し込んで頭の血管の影を見て診断します。もう1つはMR血管造影です。これはMRIと同じ原理で頭部の血管の様子を詳しく立体画像化することができます。

主な治療方法

もやもや病の治療法は大人と子供とではその方法が違ってきます。脳血管拡張薬や抗血小板薬を使用するのは同じですが、子供の場合はそれに加えて手術を行うこともあります。脳の表面に筋肉などを付着させることで血の流れを促そうという間接的結構再建手術、浅側頭動脈中大脳動脈吻合術などです。しかしながら、大人の場合には手術の効果が証明されていないため経過観察を続けるケースが多いです。

もやもや病の初診に適した診療科目