コーガン症候群 コーガンショウコウグン

初診に適した診療科目

コーガン症候群はどんな病気?

コーガン症候群は、慢性炎症性疾である自己免疫疾患の一つです。症状としては、回転性めまい、間質性角膜炎、感音性難聴、耳鳴などをが発症します。ごくまれに大動脈炎症候群を発症することがあるので注意が必要です。治療は疾患によって異なりますが、免疫異常が疾患となていることから、高用量ステロイド療法と免疫抑制剤が多くの疾患で用いられています。

主な症状

コーガン症候群の症状には、間質性角膜炎のような目の炎症、回転性めまい(バランスの問題を含む)、発熱、感音性難聴、疲労、体重の減少、失明、耳鳴りなどがあります。また、全体の10パーセントほどは大動脈炎症候群を合併することもあります。この大動脈炎症候群とは、大動脈に炎症がおこる自己免疫疾患で、血管炎のひとつとされています。

主な原因

コーガン症候群の原因は、多臓器の疾患からの転移や、稀に遺伝的に発症する可能性があるとされています。また、過去の投薬の副作用やアレルギー性のものとも捉えられる場合もあり、一概に要因は定義されていないのが現状です。主に、心臓の疾患を患っている患者は血管に転移しやすいとあり、心臓病からの転移が多いのではないかとされています。

主な検査と診断

コーガン症候群の検査方法は、問診によって特徴的な状態になっていないかを確認するのが始まりです。めまいや難聴や角膜炎、鼓膜の異常、難聴、耳鳴り、そうしたものが同時に現れていながら、しかし特に体に異常がはっきりとあるわけではないというときに、血清検査を行うのです。血液を採取して、何らかの問題がそれでも出てこない場合には、この病気を疑うことになるのです。

主な治療方法

ビタミン剤と抗てんかん剤を使った治療法で、コーガン症候群のめまいや耳鳴りの症状を緩和させる事が出来ます。難聴の症状がある場合は、鼓膜の機能を活性化させために手術を受ける必要があります。鼓膜の手術を受けた後に補聴器を付けることで、聴力を元に戻すことが出来ます。意識障害を起こしそうになった時は、すぐに強心剤を服用すると治ります。